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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない-第65回

米軍のファーストエイドキットの中身をチェックしてみました

2017年02月26日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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中身は全部で12種類

 ハンヴィーのマニュアルに従って、運転席の下に入れていた米軍のファーストエイドキット「FIRST AID KIT GENERAL PURPOSE」前回書いたとおり、マニュアルを見ていて助手席の下にも設置されていると知り2個目を購入したので、その2つを見比べつつ、中身を見ていきたいと思います。

 キットに割り当てられている米国国防総省の物品管理番号NSN(National Stock Number)は6545-00-922-1200ですが、中身にもそれぞれ個別のNSNが付けられています。以前から持っていたキットは2013年か2014年ごろに納入された物で、買い足した物は2016年の納入品のようですが、NSNは手袋を除いて同じでした。

 内容物は全部で12種類。包帯類は殺菌処理されたうえで真空パックされています。中身を見てみたいところですが、開けてしまうと使えなくなってしまうので、そのまま撮影しました。ラベルの詳しい見方は前回をご参照ください。

米軍払い下げファーストエイドキット。2個目を買いました

用途と使い方をチェック!

■ガーゼ付き包帯 3個

ガーゼが付いている包帯

BANDAGE; DRESSING, FIRST AID, FIELD, CAMOUFLAGED, STERILE, 4 BY 6-1/4 TO 7-1/4 INCHES
NSN 6510-00-159-4883

 DRESSINGはドレッシング材。傷を保護する被覆材です。ドレッシング材として厚手の殺菌済みガーゼが真ん中に付いている包帯で、身体の各部で使えます。

■圧迫包帯 1個

傷口を圧迫する包帯

COMPRESS AND BANDAGE, CAMOUFLAGED, STERILE, 2 BY 2 INCHES, 4'S
NSN 6510-00-200-3075

 圧迫包帯っていうんですかね。殺菌された2インチ(約5センチ)四方のパッドが付いた、長さ48インチ(約122センチ)の包帯です。パッドに触らないように広げ、傷にあてたらぐるぐる巻きにして縛り、傷口を圧迫します。止血に使うのかな。

裏側には使い方がプリントされています。手足用のようですね

■包帯 2個

左の2個は古い方。なぜか上から紙のラベルが貼られていました

BANDAGE, GAUZE, COMPRESSED, CAMOUFLAGED, STERILE, 3 INCHES BY 6 YARDS
NSN 6510-00-200-3185

 幅3インチ(約7.5センチ)で長さ6ヤード(約550センチ)のいわゆる普通の包帯です。とめるための安全ピンも2個入っています。

とめるための安全ピン2個入り。左の古い方は間に挟まってるみたい

■三角巾 1個

いろいろ使える三角巾

BANDAGE, MUSLIN, COMPRESSED, CAMOUFLAGED, OLIVE DRAB, 37×37×52 inches
NSN 6510-00-201-1755

 BANDAGEとあるけど包帯ではなく、底辺約132センチ、斜辺約94センチの二等辺三角形をした布――いわゆる三角巾です。MUSLINというのはモスリンと読み、木綿などを平織りにした薄手の織物のことです。バンダナ代わりにする人もいるらしいですよ。

 包帯や三角巾はすべて目立たないようにオリーブドラブ色をしています。いずれも製造メーカーはELWYNという会社でした。

使い方のイラスト入り

■絆創膏 18枚

左の古い方は18枚が1セットになっていますが、右の新しい方は6枚ずつ3パックに分けられていました

BANDAGE ADHESIVE STRIPS
NSN 6510-00-913-7909

 おなじみの絆創膏。民生品そのままらしく、軍のラベルは貼られていません。古い方はDynarex製。新しい方は記載がなくてわかりませんでした。

■テープ 3個

ガーゼなどをとめる粘着テープ

ADHESIVE TAPE, SURGI
NSN 6510-01-060-1639

 これもごく普通の医療用粘着テープ。ガーゼなどをとめるために使います。箱にも袋にも入っていない裸状態で、ラベルはありません。古い方はAmerico製、新しい方はDUKAL製。

■コットンバッド 4パック

コットン製のパッド。目の保護に使います

PAD, COTTON
6510-01-107-7575

 内容物リストではPAD COTTONとなっていましたが、プリントされた品名はOval Eyepad。目の保護用らしく、形もそれに適した楕円形をしています。1袋に2枚入り。これもラベルなし。古い方の絆創膏と同じDynarex製ですが、Maid in Chinaなのがなんだかちょっと不思議な感じです。

■ワセリンガーゼ 3パック

ワセリンが塗られたガーゼです

GAUZE, PETROLATUM
6510-01-362-4959

 ワセリンが塗られたガーゼです。傷口を食品用ラップでカバーする湿潤療法がありますが、これも同様の効果が期待されるドレッシング材のひとつです。新旧でパッケージは異なりますが、サイズは同じ7.6×91.4センチ。製造メーカーは、古い方はDerma Sciences、新しい方はCovidien。いずれも軍のラベルはありませんでした。

 ちなみに、ワセリンなのになんでPETROLATUMなんていう綴りなのかと思ったら、ワセリンはユニリーバの商標らしいです。そしてユニリーバのサイトを見たらワセリンではなくヴァセリンとなっててビックリ。全然知りませんでした。

■ガーゼ

中身はまったく同じみたいなんだけど、右の新しい方はキッチリ四角くパックされています

BANDAGE, GAUZE
NSN 6510-01-503-2117

 ギューギューに圧縮されたガーゼです。幅4.5インチ(約11.4センチ)×長さ4.1ヤード(約375センチ)の幅広な包帯状で、パッケージに6-Plyとあるので6枚重ねなのかも。左の古い方はメーカー名がH&H Associates, Inc.、右はH&H Medical Corporationってなっててロゴも微妙に違うけど、住所は同じ。裏に書かれた製造者番号はどちらも1NNH6なので、社名が変更になったみたいです。

表にもNSNがプリントされていましたが、裏にはラベルが貼られています

■ハサミ

右の新しい方はなぜかむき出しでした

SCISSORS, BANDAGE, ANGULAR, 7.25 INCHES LONG
NSN 6510-00-935-7138

 なんでも切れると評判の医療用ハサミ。くの字になっていて、うっかり刺さらないように先端が加工されているなど、衣服を切り開いたりするときにも扱いやすいデザインになっています。

 パッケージにはロゴ入りでSKLARというメーカー名が入っていますが、ラベルに書かれたCAGEコードの4R0B7を検索してみたら出てきたのは全然違うLIGHTHOUSE CENTRAL FLORIDAという会社でした。商社みたいなとこなのかな。NSNの検索では納入メーカーがいくつか出てくるんですが、パーツナンバーの11-1280が合致するCAGEコード0U3X4を調べてみたら、それがSKLARでした。自分のところでも納入しているのかも。

■手袋 4枚

検査用の手袋

GLOVE,PATIENT EXAMINATION
NSN 6510-01-491-5719

 左右共通で4枚入りの手袋。検査用で外科出術等には使えないらしいです。新旧で同じに見えるのですが、古い方のNSNは6515-01-445-7907と異なっていました。新しいNSNが2001年10月25日に割り当てられているので、その時に何か変わったのだと思いますが、調べてもわかりませんでした。何だろう?

■ジッパー付きポリ袋 1枚

BAG, DENTAL, PROSTHESIS
NSN 6520-00-926-9041

 直訳すると歯科用プロテーゼ袋とか歯科補綴袋とかなんですけど、なんだそりゃって感じです。NSNを調べて見ると横4インチ(約10センチ)×縦6インチ(約15センチ)のジッパー付きポリ袋のようで、たぶん手袋が入っているポリ袋なんじゃないかなと。なんで未使用品じゃなくて手袋が入ってるのかはわかりませんけれども。

マニュアルはよく読めという教訓

 このファーストエイドキットは払い下げ品なので当然コレクション品として販売された物であり、内容物に保証はありません。ワタシもハンヴィーの飾りとして買ったので使うつもりはないんですが、包帯類が主で薬品はありませんし、万が一のときはどれも実際に使用できるんじゃないかと思います。一応それぞれの用途や使い方もしっかり把握できたし、ハンヴィーに入れておけばなにかと安心です。

 あとはマニュアルどおりに運転席と助手席の下に設置すれば――と思ってもう一度見てみたら、RELOCATIONと書かれていました。てことは移動させる的な? んん?

助手席下への設置についての説明部分。タイトルにRELOCATIONの文字が

 以前から助手席の下にあるブラケットにはなにを取り付けるのかなと思っていたので、イラストを見て、なるほどファーストエイドキットを設置する場所だったのかと納得していたのですが、確かにそれは合ってるんですけど、運転席の下と合わせて2個設置するってわけじゃありませんでした。

 ちゃんと読んでみたら、すぐ近くにあるバッテリーの液がかかってダメになることがあるらしく、取り外して運転席の下に再配置してもいいですよと。運転席か助手席のどちらかに1個ってことで、それはつまり買い足す必要はなかったということで……。

 おかしいと思ったんですよね。備品リストの個数は1個でしたから。ちなみに次のページには運転席の下への設置方法もちゃんと書かれていました。以前紹介したマニュアルを入れるバッグに一緒に入れてもいいみたいです。

 というわけでめでたくひとつは保存用となったわけですが、これに懲りずハンヴィーの備品は今後も買いそろえていきたい所存です!

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