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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第164回

Galaxy Note 7騒動の後でもAppleではなく、Android全体のシェアが伸びる

2016年11月23日 11時55分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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これまでのSamsungユーザーは
Samusungが好きなのか、Androidが好きなのか

 Huaweiはさておき、OppoとVivoが中国国外ではまだまだプレゼンスを持たないことを考えると、Galaxy Note 7のユーザーはどこに流れたのだろうか。Appleのシェアが伸びていないことを考えると、Samsungにはダメージでも、Androidコミュニティーにとってはダメージではなかったと言える。実際にOS別シェアを見るAndroidは前年同期の84.7%から87.8%に拡大している。

 中国国外ではAndroidコミュニティーの中ではHuaweiに流れたのかもしれないが、実は相当の割合がSamsungの他機種に流れたのかもしれない。Gartnerのアナリストは、HuaweiやAndroidメーカーのプレミアム機種が恩恵を受けたとし、Googleの「Pixel」「Pixel XL」の販売が好調になってきたことにも触れている。ひょっとすると最大の恩恵を受けたのは、端末でSamsungと競合するGoogleかもしれない。

 そのSamsungだが、次の機種は失敗できない。おそらく来年2月のMWCで登場する「Galaxy S8」だが、Qualcommの最新チップ「Snapdragon 835」の採用が決定しているようだ。10nmプロセスのCPUを搭載し、高性能、低消費電力などをさらに強化すると予想されている。

 年末商戦に話を戻すと、今年も全体としては好調なようだが、スマートフォン市場をどれぐらい盛り上げてくれるのだろうか


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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