根強い人気のモトローラのスマホ。国内ではSIMフリースマホとしてリリースされているが、先週発表されたのはフラグシップの「Moto Z」シリーズの2台。5.2mmという超薄型に加え、背面に追加デバイス「Moto Mods」を磁石でくっつけることで機能を拡張できるという独自の要素も持っている。Moto Modsも含めて、写真中心に見ていこう。
5.2mmと異次元の薄さの「Moto Z」
もちろんスペックも高い
まずはMotoブランドの最上位モデル「Moto Z」。価格も税抜8万5800円と高価なだけに、非常に魅力的かつ高性能な内容となっている。
最大の特徴は一目でわかる超薄型ボディー。カメラの出っ張りこそあるが、最薄部はなんと約5.2mm。実際に手に取ると、その圧倒的な薄さに驚く。薄いだけでなく、高級感があるメタル筐体を採用。また頑丈さについても発表会ではアピールされていた。
主なスペックは、WQHD解像度(1440×2560ドット)の5.5型有機EL、Snapdragon 820(クアッドコア、1.8GHz+1.36GHz)、4GBメモリー、64GBストレージ、光学式手ぶれ補正付きの13メガカメラ(イン5メガ)、タッチ式指紋センサー、Android 6.0など。
超薄型のためか、CPUの動作クロックとカメラの画素数はやや抑え気味だが、バッテリー容量は2600mAhとしっかり確保。また、急速充電にも対応し、15分の充電で8時間の利用が可能だ。
カラバリはブラックとホワイトの2色。ホワイトは背面がゴールドとなっている。本体下部のUSB端子はType-C。なお、イヤホン端子は省略されている。
より購入しやすい価格の「Moto Z Play」
Moto Modsでの拡張やDSDS対応も魅力的
一方の「Moto Z Play」は、価格的にもう少しお手頃にしつつ(税抜5万3800円)、Moto Modsを含めたMoto Zシリーズの機能が利用できるという1台だ。スペック的にもミドルハイ~フラグシップの間くらいである。
Moto Zと比較すると、最薄部は6.99mmだが、それでも十分薄型な部類。一方バッテリー容量は3510mAhとかなりの大容量なのがうれしいポイントだ。
主なスペックは、フルHD解像度の5.5型有機EL、Snapdragon 625(2GHz、オクタコア)、3GBメモリー、32GBストレージ、16メガカメラ(イン5メガ)、タッチ式指紋センサー、Android 6.0など。
両モデルで共通の機能では、今話題の4G+3GでのデュアルSIMデュアルスタンバイ対応(DSDS対応)がある。なかでもMoto Z Playは2枚のnanoSIMを挿しつつ、さらにmicroSDの追加も可能(Moto Zの片方のSIMスロットはmicroSDと排他)。DSDS機能をより日常的に利用できるのがうれしい点だ。また、最近のモトローラ端末は素のAndroidに近い仕様になっており、Android 7.0へのバージョンアップも保証されている。
背面に磁石で簡単に取り外しできる「Moto Mods」
ハッセルブラッドとのコラボのカメラも
続いて紹介するのはMoto Mods。追加デバイスによるスマホの機能拡張は、海外では他社からも発表されているが、Moto Modsは背面にくっつけるだけで磁石でしっかりと固定(外すのも簡単)。また拡張端子経由でデータがやり取りされるので追加の操作が不要と手軽で使いやすい。このMoto Modsは今回のMoto Zシリーズに限定されず、今後のMotoシリーズのスマホとも互換性を持つとされている。
そんなMoto Modsだが、最初から多くの製品が国内で発売される。具体的にはバッテリーパックの「Incipioバッテリー」(2220mAh、税抜8800円、ワイヤレス充電対応版は税抜1万800円)、JBLブランドのスピーカー「コンサート Mods」(税抜1万1800円)、「プロジェクター Mods」(税抜3万3800円)。さらに背面カバーになる「スタイルキャップ」というのもあり、ナイロン/オーク/レザーの3種類の素材で、それぞれ税抜1980円/2980円/3980円だ。
さらに発表会で一番注目を集めていたのは、ハッセルブラッドとのコラボによる「TRUE ZOOM」(税抜2万8800円)。これを取り付けると、コンデジ風のスタイルに早変わり。TRUE ZOOM側に裏面照射型CMOSセンサー(1/2.3型、12メガ)と光学10倍ズームのレンズ、シャッターボタンが装備されており、Moto Zの大画面で確認しながら、撮影が可能だ。
各製品は10月中旬以降の発売予定となっている。
Moto Z | Moto Z Play |
Moto G4 Plus (参考) |
|
---|---|---|---|
ディスプレー | 5.5型有機EL | 5.5型有機EL | 5.5型液晶 |
画面解像度 | 1440×2560ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
サイズ | 約75.3×155 ×5.2mm |
約76.4×156.4 ×6.99m |
約76.5×152.9 ×7.87mm |
重量 | 約134g | 約165g | 約157g |
CPU | Snapdragon 820 1.8GHz+1.36GHz (クアッドコア) |
Snapdragon 625 2GHz (オクタコア) |
Snapdragon 617 1.5GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB | 3GB | 3GB |
内蔵ストレージ | 64GB | 32GB | 32GB |
外部メモリー | microSDXC (最大128GB) |
microSDXC (最大128GB) |
microSDXC (最大128GB) |
OS | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 6.0 |
LTE対応バンド | 1/2/3/4/5 /7/8/12/17/19 /20/25/28/38/40/41 |
1/2/3/4/5 /7/8/12/17/19 /20/28/38/40/41 |
1/3/5/7/8 /19/20/28/40 |
3G対応バンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/5/8/19 |
無線LAN | IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア13メガ /イン5メガ |
リア16メガ /イン5メガ |
リア16メガ /イン5メガ |
バッテリー容量 | 2600mAh | 3510mAh | 3000mAh |
指紋センサー | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 | microSIM×2 |
DSDS対応 | ○ | ○ | ○ |
カラバリ | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト |
予想価格(税抜) | 8万5800円 | 5万3800円 | 3万5800円 |