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壊れない、使いやすい、触っていて気持ちがいいPCとは?

東芝の新生15型ノートPC「dynabook T75/A」の真価を探る

2016年08月31日 12時00分更新

文● 平澤寿康 編集●ジサトライッペイ

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東芝の15.6インチ液晶搭載ノートPC「dynabook T75/A」。実売価格は23万1000円前後。カラーは写真のゴールドのほか、ホワイトやブラックもラインアップする。

 2016年4月1日より東芝のPC事業を引き継いだ東芝クライアントソリューション社は、厳しさを増すPC市場の中で生き残りを図るために、大胆な改革を行なっている。そのひとつが、dynabookシリーズの完全自社生産だ。

 従来までコンシューマー向け製品の一部で取り入れていた、外部企業に設計や製造を委託する“ODM生産”を取りやめ、すべてのdynabookシリーズを中国杭州の自社工場における自社生産へと切り替えた。そして、その体制変更後初めてコンシューマー向けPCとして投入される新製品が「dynabook T75/A」シリーズだ。これまでODM生産で投入されてきたモデルと比較して、どのような違いがあるのか、詳しく見ていきたいと思う。

左がdynabook T75/A。右が今回比較用にお借りした2016年春モデル「dynabook T75/U」。

2年保証*は品質に対する自信の表われ

 dynabook Tシリーズは、コンシューマー向けのメインストリームモデルとして投入されてきた。15型クラスの液晶を搭載するメインストリームノートPCは、PC市場で最も競争が激しい分野で、性能や品質、耐久性よりも低価格が求められることも少なくない。

 そういった中投入されたdynabook T75/Aシリーズ(以下、T75/A)は、競合製品にはない大きな特徴がある。それは、標準で2年保証*が付帯しているという点だ。一般的に、PCの保証期間は1年が基本。以前に比べるとライフサイクルが伸びているとはいえ、一般家電製品に比べると圧倒的に製品寿命が短く、長期間の保証が付帯する製品はほとんどない。

 では、なぜメインストリーム向けモデルのT75/Aで2年保証*が付帯できるのか。それは、自社工場での生産により、高い品質や耐久性を担保できるからだ。dynabookシリーズを製造するのは、これまで企業向けdynabookシリーズを製造してきた、中国浙江州の杭州市にある「東芝情報機器杭州社」。この工場では、企業向けに高品質なdynabookを送り出すため、細かな部分まで耐久性試験を繰り返し、使いやすさはもちろん、品質や耐久性も重視した設計を心がけてきたという。そのノウハウを活かして設計・製造されたT75/Aも、企業向け同様の高品質・高耐久性が確保されているというわけだ。つまり、T75/Aの標準2年保証*は、製品の品質や耐久性に対する絶対の自信の表われなのである。

*一部のモデルは除く。メーカー無償保証期間を2年とし、引き取り修理・海外保証(制限付)が2年間となります。

メインストリームモデルでもデザインにこだわる

 T75/Aは、従来モデルからデザインを一新。特に大きく変わったのが液晶ヒンジ部で、本体後方側面部にヒンジを持つデザインとなったことで、液晶を閉じたときの一体感や、開いたときにもフラットとなり、スタイリッシュに進化している。また、ヒンジには鏡面仕上げを施したクロム仕様のヒンジカバーを採用することでアクセントが高められており、見た目の印象も高級感が増している。

 

dynabook T75/Aのヒンジ部(左)は、クロム仕様のヒンジカバーを採用。dynabook T75/Uのヒンジ部(右)と比べて高級感がある。

 また、天板部分には、金型の中に転写フィルムを挟み込んで成型する「成型同時加飾転写工法(IMR)」という技法を採用。ヘアラインのデザインとともに光沢感が強く、こちらも高級感を感じさせるが、さらにキズなどへの耐性も高められており、キズのない美しいボディーを長期間保ったまま利用可能となっている。

dynabook T75/Aの天板(下)はヘアラインデザイン。dynabook T75/Uの天板(上)も成型同時加飾転写工法を採用しているが、こちらは横縞のデザインだった。

 さらに、キーボード面からは余計な穴やすき間が極力排除されている。従来モデル(dynabook T75/U)では、キーボード後方にスピーカーの穴などがあり、デザイン的な一貫性が失われていたが、T75/Aでは本体手前のパームレストからキーボード後方までシームレスなデザインを採用。パームレストからキーボードに至る部分になだらかな傾斜が施されていることで、キーボード操作時の手触りの良さが高められるとともに、外光の反射による微妙なグラデーションも生まれ、液晶を開いた状態での美しさも高められていると感じる。

dynabook T75/Aのキーボード。パームレストから上部まで一体となったデザイン。
dynabook T75/Uのキーボード。上部にスピーカー部を備える都合上、パームレスト部とはデザイン的に分断されている印象。

心地よい打鍵感のキーボードを搭載

 T75/Aが自社工場での生産になったことで、従来モデルから特に大きく変わったと感じたのがキーボードだ。キーボード自体の配列やデザインはほぼ変わっていないため、見た目では何も変わっていないように感じるかもしれない。しかし、実際にキーボードを触ってみると、全く別物と思えるほどに変わっていることが実感できる。

 従来モデルのキーボードは、タッチが比較的柔らかめで、クリック感もやや弱く、全体的にペコペコとした感触のものとなっていた。それに対しT75/Aのキーボードは、タッチがやや固くなるとともに、しっかりとしたクリック感も感じられるようになっている。これによって、キー入力時に、しっかりとキーを押せているという印象が指に伝わってきて、確実なキー入力が可能になったと感じる。

 主要キーは19mmフルピッチを確保するとともに、ストロークも1.5mmと深く、タッチタイプも軽快。また、各キーは中央に0.2mmのへこみが施されているので、指へのかかりがよく、ミスすることなく目的のキーをしっかり押せる点も、キーボードの使い勝手を高めていると感じた。

dynabook T75/Aのキーは0.2mmのへこみ加工が施されており、指にフィットする。
dynabook T75/Uのキーは平ら。

 ビジネス向けノートPCでは、文書作成などキーボードを利用した文字入力を行なう作業が重要な用途となるため、キーボードの感触は特に重視される部分。そして、そのビジネス向けPCを製造してきた工場で自社生産されることで、脈々と培われてきたキーボード技術が、そのままT75/Aにも活かされているというわけだ。

 キーボードの打鍵感は、カタログを見るだけではわからない部分で、店頭の展示機などで実際に触ってみてもらいたいが、PCの操作に欠かせないキーボードの品質は、PCの使い勝手に直結する重要な部分であり、T75/Aのキーボードは競合製品に対する大きな優位点と言える。

動画や音楽を大迫力で楽しめる高音質スピーカー

 T75/Aは音響メーカーとしておなじみのオンキヨーと共同開発した高音質ステレオスピーカーを搭載している。スピーカーユニットの素材や設計にとことんこだわり、低・中音域から高音域まで、力強く伸びのあるサウンドを再生するという。実際に従来モデルと並べて同じ音楽を再生してみたところ、従来モデルでは全体的に薄い印象の音だったのに対し、T75/Aでは全体的に厚みのある、迫力の増した音が再生された。

 また、ボリュームを上げても音が割れることなく、しっかり再生される点も魅力的な部分。T75/Aでは、本体前方底面にスピーカーを搭載しているが、机の反射の影響も考慮したチューニングが施されているそうで、そういったこだわりが高品質なサウンドを実現している要因となっているのだろう。

dynabook T75/Aのスピーカーはオンキヨーと共同開発。前方底部に配置し、反射を考慮した設計がなされている。
dynabook T75/Uのスピーカー。こちらもオンキヨー製だが、チューニングはオーディオブランド「Skullcandy」が行なっている。キーボード上部に配置。

 また、dtsサウンド機能にも対応しており、映画などの動画を鑑賞する場合には、身体を包み込むようなサラウンドサウンドも楽しめる。この他、付属ソフト「TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+」を利用することで、CDよりも遥かに高音質なサウンドが楽しめる“ハイレゾ音源”の再生にも対応。ハイレゾ音源の品質をフルに楽しむには、ハイレゾ音源対応ヘッドホンなどの利用が不可欠ではあるが、標準でハイレゾ音源を再生できるという点は、音楽好きにとって魅力的な特徴となるはずだ。

dtsサウンドの付属ソフト。サラウンド設定などが可能。
dynabook T75/A
付属ソフト「TOSHIBA Media Player by sMedio TrueLink+」。

必要十分なインターフェース

 最近の薄型ノートPCでは、外部インターフェースが省かれていたり、特殊な形状のコネクターを使う製品が増えており、周辺機器の利用が面倒になっているものも少なくない。15インチクラスの大型液晶を搭載するメインストリームノートPCでは、そういったことは少ないかもしれないが、インターフェースはコストダウンの影響を大きく受ける部分でもあり、中にはインターフェースが少ない製品もある。しかしT75/Aにはその心配がない。

 USBポートは左側面にUSB 2.0×2ポート、右側面にUSB 3.0×2ポートと十分な数を用意。従来モデルではUSB 3.0が4ポート用意されていたので、この点はややスペックダウンとも言えるが、USB 3.0が必要となるのは外付けストレージなど高速なデータ通信速度が必要となる周辺機器が中心で、外付けマウスなどはUSB 2.0で問題なく利用でき、USB 3.0が2ポートに減っているとしても、実利用上不利になる場面はほとんどないだろう。

 映像出力はHDMI端子を備えるが、このHDMI端子は4K出力もサポート。自宅の4Kテレビなどに接続すれば、4Kのウェブ動画も大迫力で楽しめる。加えて、メインストリームノートPCでは省かれることの多い有線LANポートも標準で用意されている。T75/Aには、IEEE802.11ac準拠の高速無線LANも搭載しているため有線LANは不要と感じるかもしれないが、有線LANならより安定したネットワーク通信が可能となるため、大容量データをネットワーク経由で転送する場合などに有利となる。この他、SDカードを装着してデータの読み書きが行える「ブリッジメディアスロット」も備えている。

 このように必要十分なインターフェースが備わっていることで、様々な用途に柔軟に対応できる。パソコンは様々な用途に使えてこそ真価が発揮されるが、T75/Aならその点でもまったく問題ないはずだ。

 T75/Aはメインストリーム向けの標準的なノートPCながら、品質の高さ、優れたデザイン性、扱いやすいキーボードや豊富なインターフェースなど、クラスを超えた魅力を備える製品となっている。価格やスペックにだけこだわった製品にはない、長期間安心して使え、実際の使い勝手にも優れるノートPCとして、非常に魅力的な存在と言える。

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■関連サイト
dynabook.com
dynabookができるまで
「2年保証」という品質へ。新dynabook Tシリーズ。

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