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マーケティングに最適なオープンなデータプラットフォームへ

サイロ化したデータを統合する「TREASURE DMP」、資生堂が採用へ

2016年04月08日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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4月7日、データ解析のプラットフォームを提供するトレジャーデータは、データ収集やマーケティング施策に他社ツールを連携できるプライベートDMP「TREASURE DMP」を発表。データ統合とツールの使い分けを実現した資生堂での導入事例についても説明した。

幅広いツールとの連携でデジタルマーケティングを促進

 2011年に米国で設立されたトレジャーデータはクラウド上でのデータ分析が可能なDMP(Data Management Platform)の「トレジャーデータサービス(TDS)」をグローバルで展開するスタートアップ。DMSでは広告やWeb閲覧、モバイル、SNS、POS、CRM、顧客の入店、属性などさまざまなデータを収集し、SQLでクエリ分析。CRMやBI、スプレッドシートなど幅広いツールでリアルタイムにデータ解析できる。現在、2013年1月に1兆件だったTDSのデータ件数は、現在38兆件に膨らんでいるという。

 4月より開始される「TREASURE DMP」は、従来カバーしてなかったデータ収集やマーケティング施策の部分を他社ツールとの連携をベースに、クロスチャネルコミュニケーションを実現する。社内で分散するツールやデータのサイロを統合し、サードパーティのデータとあわせて、最適な施策につなげられるという。

TREASURE DMPで効率化されるデジタルマーケティング

 まず収集に関しては、OSSのfluentdやembulkでの収集のみならず、他の広告効果測定ツールや第三者配信、Webアナリスティック、SalsforceやMarketoなどのCRMと連携する。施策については、モバイルターゲットやDSP、SNSターゲティング、パブリックDMP、CRMなどと連携し、ユーザーに最適な広告配信が行なえるという。さらに、統計、興味関心、天気、推定年収、オーディエンスデータ(Cookie)、ライフステージ、ジオデータなどさまざまなサードパーティデータも、マーケットプレイス上から利用できる。

TREASURE DMPのソリューションパートナー

 また、TREASURE DMPを活用したデジタルマーケティングサービスを提供するオープンなエコシステムである「TREASURE NETWORK」を新たに提供する。基盤提供や導入支援・運営を提供するパートナーから構成されるTREASURE NETWORKにおいては、従来からトレジャーデータサービスを利用していた広告会社が、その先のエンドユーザーにサービスを提供するというパターンも多いという。

部署横断でデータ解析できるプラットフォームを実現

 発表会の冒頭で登壇したトレジャーデータ 代表取締役社長の三橋秀行氏は、「日本ではすでに150社ほどのお客様に導入させていただき、ビジネスも順調に伸びている。当初はSNSとゲーム会社が主要なお客様だったが、その後アドテクや流通系のエンタープライズ企業、IoTの分野にもお使いいただいている」とこれまでの実績を説明。さらに「お客様同士のデータエクスチェンジが急速に進んできた。従来、われわれはソフトウェアのコンポーネントを提供してきたが、より上位のサービス、データレイクの基盤を提供する必要が出てきた」とTREASURE DMP登場の背景について語った。

トレジャーデータ 代表取締役社長 三橋秀行氏

 トレジャーデータ マーケティングマネージャーの堀内健后氏は、導入が増えてきたデジタルマーケティング領域での利用について紹介。部署横断的に利用できるDMPを構築することで、顧客ステージに最適化されたマーケティング施策を実施することが可能になるという。「ゲストから無料会員、有料会員、さらにはロイヤルカスタマーと、お客様のステージにあわせて、メールやSNS、電話、接客などの施策を打てる。また、日本では人口減少で市場がシュリンクしているので、休眠顧客の復活や離反防止などの施策も重要になってくる」(堀内氏)。

 さらに堀内氏は導入事例として、資生堂ジャパンのデジタルプラットフォーム「ワタシプラス」に採用されたこともあわせて発表した。ワタシプラスは美容情報やブランドサイトを束ねた店舗検索、EC、Webカウンセリングなどを提供する化粧品や美容に関するサイト。TREASURE DMPの採用によって、各種のマーケティングデータ、メディアデータ、オーディエンスデータを集約でき、既存のマーケティングオートメーションツールとの連携が実現。メール配信やLINEへのメッセージ配信、ユーザーごとのコンテンツの出し分け、広告配信、プッシュ配信などをワンストップで可能になったという。

社内やメディア、サードパーティなどのデータを統合した資生堂での導入事例

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