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まつもとあつしの「メディア維新を行く」 ― 第53回

平澤直Pに聞く『ブブキ・ブランキ』とサンジゲンの新たなチャレンジ

甲子園を日本最大の興行たらしめる「物語のルール」をアニメに取り入れる!

2016年03月20日 17時00分更新

文● まつもとあつし 編集●村山剛史/ASCII.jp

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(C) Quadrangle / BBKBRNK Partners

 本連載に繰り返し登場するのが、アニメスタジオ「サンジゲン」だ。これまで、009 RE:CYBORG蒼き鋼のアルペジオについて松浦社長に、そしてモンストのYouTube展開について、ウルトラスーパーピクチャーズの平澤直プロデューサーにお話を伺ってきた。今回は平澤プロデューサーに、現在放送中の『ブブキ・ブランキ』について聞く。サンジゲンにとってクリエイティブ、ビジネス両面で大きな跳躍となる本作の見所も示してもらった。

プロフィール:平澤直プロデューサー

『ブブキ・ブランキ』プロデューサー平澤直氏

 ウルトラスーパーピクチャーズ プロデューサー。Production I.Gを経て2014年より現職。主な作品に『ブブキ・ブランキ』『モンスターストライク』『ウルトラスーパーアニメタイム』。Production I.Gでは『翠星のガルガンティア』『ブレイク ブレイド』などのプロデューサーを務めた。


ストーリー:『ブブキ・ブランキ』

 10年ぶりに日本に帰国した一希東は訳も分からぬままに、ブブキ警察に追われることになってしまう。
 捕らわれの身となった東を助け出したのは、幼馴染の朝吹黄金と右手の形をしたブブキだった。
 ブブキの存在を初めて知った東は、ブブキ使いの野々柊、扇木乃亜、種臣静流たちと出会う。
 東は自分も心臓のブブキ使いだと知ると、柊たちと共に新宿の地下、ブランキの牢獄に眠るブランキ“王舞”を復活させるために動き出すのだった。

(C) Quadrangle / BBKBRNK Partners

スタッフ
原作:Quadrangle 監督:小松田大全 キャラクターデザイン:コザキユースケ ブランキデザイン:吉川達哉 ブブキデザイン:あさぎり シリーズ構成・脚本:イシイジロウ,北島行徳 メカニックデザイン:高倉武史 プロップデザイン:岩永悦宜 サブキャラクターデザイン:尾崎智美 ビジュアルデザイン:有馬トモユキ,瀬島卓也 CGスーパーバイザー:鈴木大介 モデリングディレクター:足立博志 テクニカルディレクター:金田剛久,小嶋理子 アニメーションディレクター:植高正典,石川真平,三村厚史,中村基樹 美術監督・設定:金子雄司 色彩設計:垣田由紀子 撮影監督:池田新助 編集:廣瀬清志 音響監督:明田川仁 音楽:横山克 音楽制作:KADOKAWA 制作:サンジゲン 製作:BBKBRNK Partners

キャスト
一希東:小林裕介 朝吹黄金:小澤亜李 野々柊:斉藤壮馬 扇木乃亜:石上静香 種臣静流:小松未可子 万流礼央子:潘めぐみ 的場井周作:津田健次郎 間絶美:日笠陽子 新走宗也:木村昴 石蕗秋人:興津和幸

(C) Quadrangle / BBKBRNK Partners

『ブブキ・ブランキ』Blu-ray/DVD第1巻 4月27日(水)発売!

(C) Quadrangle / BBKBRNK Partners

発売日:2016年4月27日(水)
Blu-ray ZMXZ-10541:7000円(税抜)
DVD ZMBZ-10551:6000円(税抜)
収録内容:本編第1話~第3話

初回生産特典
キャラクターデザイン・コザキユースケ描き下ろしBOX
「ブブキ・ブランキ」描き下ろし全面デジパック
「ブブキ・ブランキ」ビジュアルブックレット(36P)
ポスターサイズ図解資料
応援イラスト特製カード×3枚

毎回特典
ノンクレジットOP
ノンクレジットED

■Amazon.co.jpで購入

ブブキ・ブランキの原点はフェチシズム

―― 本日は現在放送中の『ブブキ・ブランキ』について詳しく伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。監督にもいずれお話を、と思っていますが今日は絵コンテ作業でお忙しいということで……。

平澤 そうなんですよ、絶賛作業中です(笑)。サンジゲン初のオリジナルフルCGアニメ作品、そして、小松田大全の初監督作品ということで、いろいろ予想外のことも起こりながら、制作を進めています。

―― オリジナル作品で、しかも初監督というチャレンジになった経緯は?

平澤 私がProduction I.G在籍中に、やはりそこで活躍されていた小松田さんを知って、『いつか監督としての彼と一緒に作品を作りたい』と思っていたんです。それから約8年ほど経って、満を持してその機会がやってきました。

 彼の演出力の高さはキルラキルの6話、23話のコンテ・演出で証明されています。そして、小松田監督はお客さんにある種のフェチシズムを提示できるんです。アニメの“動き”における計算であったり、デザインとして“商品”としての独特の魅力を彼は訴求できる。だから、原作があるアニメだけでなく、オリジナルをやってもらいたかったんです。

 『ブブキ・ブランキ』で独自の存在感があり、商品化も進む「右手ちゃん」は、まさに彼がイラストを描き、ブブキのデザインを担当するあさぎりさんが完成させています。

(C) Quadrangle / BBKBRNK Partners

―― 第1話で初登場した右手ちゃんが、格闘の後に髪飾りを直すところとか、とても魅力的でした。

平澤 目玉だけなのに表情豊かですしね(笑)。あと注目してもらいたいのは、アズマ(一希東/主人公)の服装ですね。スニーカーのデザインなどもコザキユースケさんと小松田監督がかなり話し合って詰めています。

―― スニーカーのデザインにまで拘るというのは、アニメでは珍しいと思います。筆者註:通常は、足の運びをわかりやすく表現するためにシンプルなデザインになりがち

平澤 3DCGだから出来たという部分もありますし、何とは言えませんが、彼の映画の好みがよく現われていると思いますね(笑)

―― あー! 最近、30周年を迎えたあの作品ですね(笑)

平澤 彼はガレージキットやスケールフィギュアの収集家でもあります。そこが彼のフェチシズムの原点でしょうね。『ブブキ・ブランキ』も、もうお気づきかと思いますが、横山光輝先生のジャイアントロボのような、懐かしい雰囲気の作品をやりたかった、というのが出発点にあります。

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