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データドライブにもSSDの時代が到来!?

2万円以下で買える格安480GB SSDの性能は価格以上か?

2016年02月14日 12時00分更新

文● 平澤 寿康 編集●北村/ASCII.jp

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 2015年に最も注目を集めた自作PCパーツは、なんといってもSSDではないだろうか。その大きな原動力となっているのが、大容量SSDの低価格化だ。そこで今回は、容量480GBで販売価格が2万円を切る、低価格大容量SSDを集め、その性能をチェックしてみた。

2万円以下で買える480GB SSDの性能をチェック

TLCでも性能や寿命に大きな問題はない

 SSDは高速でPCを快適にできるパーツだが、コスト単価がHDDに比べてかなり高く、比較的安価に購入できる低容量SSDを、システムドライブにのみ使っている人が多かった。

 しかし、ここ数年大容量SSDの価格が一気に低下。そして昨年後半には、容量480GBと比較的大容量のSSDが、2万円を大きく下回る価格で普通に販売されるまでになった。

 ここまで来ると、システムドライブだけでなく、データドライブも含めてSSD化しようとする人もかなり増えてきて、一気に大容量SSDに注目が集まった形だ。

480GB SSDは平常時でも2万円を切っている。特価販売時は1万5000円前後で販売されることも!

 このような、大容量SSDの低価格化を後押ししているのが、TLCタイプのNANDフラッシュメモリーの普及だ。現在市販されている低価格大容量SSDのほとんどが、NANDフラッシュメモリーとしてTLCタイプのものを採用している。

 NANDフラッシュメモリーは、メモリーセルと呼ばれる記憶素子に情報を格納する。そして、1つのメモリーセルあたりに1ビットのデータを格納するものがSLC、2ビットのデータを格納するものがMLC、そして3ビットのデータを格納するものがTLCと呼ばれる。1つのセルあたりに多くのデータを格納できれば、それだけ低コストに大容量化が実現できることになる。

TLC(Triple Level Cell)のNANDフラッシュを搭載するSSDの基板

 ただ、TLCには弱点もある。まず、データを記録する時の処理がSLCやMLCよりも複雑となるため、書き換えに時間がかかり、書き込み速度が遅いという点。

 また、NANDフラッシュメモリーのメモリセルは書き換え回数に上限があるが、TLCは書き換え回数の上限が少なく、信頼性に劣るという点も、大きな弱点のひとつ。

 メモリーセルの書き換え回数は、製造プロセスの違いなどでも変化するため、一概には比較できないが、TLCの寿命はSLCの1/10程度と言われることが多く、それだけ短時間にメモリーセルの書き換え回数が尽きてしまう可能性がある。

 しかし、実際の製品では、これらTLCの問題点を回避するためのさまざまな仕組みが盛り込まれている。多くの製品で採用している仕組みが、SLCキャッシュ領域の確保だ。

 搭載するNANDフラッシュメモリーチップの一部をSLCでアクセスするキャッシュ領域として確保し、書き込みデータはまずそのSLCキャッシュに書き込まれる。

 その後、書き込みデータ容量が一定量に達したところで、TLC領域へと移動させる。これにより、TLCの書き換え速度の遅さが隠蔽され、実利用時に十分な速度が発揮されるようになる。

 また、TLC領域の書き換えサイクルを容易に最適化できるため、特定領域に書き換えが集中して寿命が早く尽きることもない。

 この他にも、万が一メモリーセルに不具合が発生した場合に備えて予備領域を確保したり、コントローラの高性能化による高度なエラー訂正機能の搭載なども合わせ、性能や寿命を改善。

 実際に、現在市販されているTLC採用SSDは、速度や寿命の点でMLC採用SSDと比べてほぼ遜色のない仕様を実現しており、家庭で利用される一般的なPCで利用する範囲内であれば、MLCとTLCとの差はほぼないと言えるレベルとなっている。そのため、TLCを採用しているSSDだからといって、不安を感じる必要はない。

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