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年末年始の特番を録りまくり! 最新BDレコを買う!! 第2回

各社BDレコで一番長時間記録できるのは? 編集しやすいのは? 用途別に選ぶ! 

2015年12月08日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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長時間録画で選ぶなら
最大15倍、BD一枚に約32時間収録のパナソニック

パナソニックの録画モード選択画面。DRのほか、3/5/15倍録がプリセットされている。サブメニューで詳細設定を選ぶと全21モードから選択可能

パナソニックの録画モード選択画面。DRのほか、3/5/15倍録がプリセットされている。サブメニューで詳細設定を選ぶと全21モードから選択可能

 今度は実際の録画に関する使い勝手のポイントだ。まずは、各社の長時間録画を確認していこう。

 単純に最長録画モードだけを比べれば、パナソニックが最長15倍相当となっておりNo.1。次が東芝とシャープの12倍相当、ソニーは僅差だが11倍相当だ。

 ちなみに、それぞれのモードでBD1枚(25GBの片面一層ディスク)にどれだけの番組を保存できるかというと、パナソニックは15倍相当で約32時間30分。これは、1時間のドラマならば32本。2ndシーズンまで収まる計算だ。30分のアニメならば65本。4クール(約1年分)貯め込める。

 これが、東芝とシャープ(12倍相当)だと約26時間、ソニー(11倍相当)だと約24時間ということになる。BD1枚あたりの録画時間で考えると、意外に差が大きいことがわかる。

 ただし、10倍相当を超える長時間モードでは、どのメーカーのモデルも解像感も甘くなるし、圧縮ノイズも増えるため、画質的にはあまりオススメしにくいことも覚えておこう。

 個人的には、アニメ1クール分(13話を想定)がBD1枚に収まる3倍相当、ドラマ1クール分が収まる6倍相当あたりが画質的にもおすすめのモードと言える。

パナソニックの録画モード変更画面。1.5倍から15倍まで細かく録画モードを選べる。普段はよく使うモードをプリセットに登録しておこう

 録画モードの数について詳しく見ていくと、パナソニックは総数21と最多になっている。さすがにこれでは使いにくいので、よく使うモードを3つまで設定しておけるようになっている。

 録画モード数が多いのは、BD1枚になるべく多くの番組を保存する場合に、きっちりディスク容量を使い切れるメリットがある。画質的にもメリットがあるし、テレビドラマやアニメをBDに保存してコレクションしている人にはありがたい機能と言えるだろう。

東芝の録画モード選択画面。HD画質での録画の場合は、AF~AEの5モードが用意されている。標準画質はXPからEPの4モードだ

東芝の録画モード選択画面。HD画質での録画の場合は、AF~AEの5モードが用意されている。標準画質はXPからEPの4モードだ

 東芝の録画モードはHD画質の場合5つから選択できる。AF(2倍)、AN(3倍)、AS(4倍)、AL(5.5倍)、AE(12倍)で、比較的転送レートが高めの設定だ。7倍や8倍相当くらいのモードがないのがちょっと物足りないが、画質を落とさずにダビングするならば、2~5.5倍を細かく選べるので使いやすいだろう。

シャープは、2倍~12倍と高画質(1.5倍相当)のHD10の7モードから選択できる。ほぼ均等に録画モードを分割している

シャープは、2倍~12倍と高画質(1.5倍相当)のHD10の7モードから選択できる。ほぼ均等に録画モードを分割している

 シャープは、2/3/5/7/10/12倍と、HD10から選択が可能。HD10はちょっとわかりにくいが1.5倍相当の高画質が選択できるモードだ。

 BD(25GB)1枚では2時間ちょっとしか録画できず、2時間30分の映画などでは2倍モードを使うことになるが、そんなとき少しでも高画質でBDに残せると考えていい。録画モードもほぼ等間隔で配分されており、実用上不満を感じることはないだろう。

ソニーは、XR(AVC16M)からER(AVC2M)の5つ。最長時間こそ11倍相当とやや短いが、録画モードの数は標準的と言える

ソニーは、XR(AVC16M)からER(AVC2M)の5つ。最長時間こそ11倍相当とやや短いが、録画モードの数は標準的と言える

 ソニーは、XR(1.5倍相当)、XSR(2倍相当)、SR(3倍相当)、LSR(6倍相当)、LR(8倍相当)、ER(11倍相当)の5つとなる。1.5倍相当の高画質モードが用意されているのがポイントで、高画質寄りの設定とも感じる。ただし、連続ドラマをBD1枚にまとめるときに重宝するLSRやLRがあるので不満もない。

 ここでのNo.1は間違いなくパナソニックだろう。最長15倍で、録画モードも最多で細かく使い分けたい人にも重宝する。

番組リストの見やすさ、管理しやすさは
シャープが優秀

 長時間録画を使えばたっぷり録画できるのは間違いない。最新のBDレコは2TBや3TBは当たり前と内蔵HDDの容量が増えているので、番組がたくさん貯まってくると録画リストが使いにくくなりやすい。

 そこで、録画リストでの番組の探しやすさをチェックする。要するに録画番組リストの見やすさだが、ここではたくさん貯まった番組をいかに手軽に整理できるかの、番組管理機能も重視する。

 パナソニックは、同じ番組名のものをまとめて表示する「まとめ機能」がある。これは任意の番組を選んでまとめることができるので、フォルダー機能的にも使える。東芝はそのものずばりの「フォルダ機能」があり、手動で整理あるいは予約時に設定してフォルダー別の録画が可能。

 シャープは新規に番組のまとめ表示が可能になった。同じ番組を自動でまとめるもので操作は簡単だが、自由に番組を整理するならば、手動でフォルダー機能を使う必要がある。もともと一画面での番組表示数は最多となっており、番組リストの閲覧性は優秀だ。

 ソニーは番組リストの表示数が少ないのが残念。番組のソートはジャンル別と同一番組別の自動分類となっており、録画済み番組が増えてくるとこちらの表示の方が使いやすいだろう。ただし、こちらも自由に番組を整理することはできない。

 番組リストの使い勝手については、各社ともに一長一短で自分が見やすいと感じるものを選ぶといいだろう。個人的な感覚では、シャープがベスト。リストにあるすべての番組のサムネイルが確認でき、しかもサイズが大きくて見やすい。表示も素早いので使いやすかった。

(次ページに続く、「見たいところだけ効率良く視聴したい! もくじ機能はパナ&ソニー、サムネイル表示はシャープ」)

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