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Xperiaヒストリー 第6回

2トップ戦略に据えられた注目端末「Xperia A」:Xperiaヒストリー

2015年11月28日 09時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 2013年といえば、ようやくドコモがソフトバンク、auに続いてiPhoneを扱うようになった年でもあります。

 そこにいたる半年前、まだiPhoneのないドコモがとったものが、名づけて“2トップ戦略”。まるで翼くんと岬くんのようなこのネーミングで、その2トップに上がったのが、「Xperia A SO-04E」と「GALAXY S4 SC-04E」でした。

 「Xperia A SO-04E」の読み方は「エクスペリア・エー」ではなく「エクスペリア・エース」です。北斗と南の“エース”ですね。「Xperia A SO-04E」は2013年5月に発売。手にフィットするなだらかなラウンドフォルムになり持ちやすく、ディスプレーがちょうど真ん中にあって縦画面にしても横画面にしてもディスプレーが見やすく使いやすい、左右対称のシンメトリーデザインという特徴をもっていました。

 コアフレーム構造というフレームをもとにサイドパーツをそれぞれのカラーごとに違う色や質感にしたり、背面のカメラリングにもアルミ素材を使用して各カラーに合わせるなど、一見シンプルなボディーに見えながらも細かい演出を折り込みつつ、アルミ素材を使用した電源キー、音量キー、そしてこのモデルからシャッターキーを搭載するなどXperiaらしさを増していました。

 ディスプレーの下部には、auの「Xperia UL SOL22」と同じく、LEDイルミネーションを搭載。着信時に点灯したり、電池残量やアルバムアプリなどで表示している画像に応じて色を変えて光るというギミックもあります。

 もちろん、防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP5X)機能、ワンセグ、NOTTV、おサイフケータイ、赤外線などをすべて搭載しているところは抜かりありません。

 ただし、細かいところに目を向けると、先に登場した「Xperia Z SO-02E」と比較して内蔵ストレージが16GBから32GBへと拡大したものの、ディスプレーサイズは約4.6インチ (1280×720ドット)と、「Xperia Z」の5インチ(1920×1080ドット)より小さく、フロントカメラの画素数も31万画素と低いなど、一概に進化したモデルというわけではありませんでした。

 2013年2月にフラッグシップモデルとして発売された「Xperia Z SO-02E」の人気ぶりがなかなかの勢いで、なぜその3ヵ月後の5月に発売された「Xperia A SO-04E」を出してくるのだろう? とも思いましたが、そもそもスマートフォンやフィーチャーフォンからの買い替えを狙ってのモデルでの投入ということでした。

 さすがドコモの販売力とも言うべきか、2トップ戦略に掲げられたことと特別優遇策もあり、非常に売れた機種でもありました。

 あと、忘れてはいけないのがXperiaと初音ミクとのコラボレーションモデルとして登場した「Xperia feat. HATSUNE MIKU SO-04E」です。

 「Xperia A SO-04E」のミントカラーをベースに、背面に初音ミクのグラフィックを施し、壁紙やオリジナルウィジェットから、内蔵コンテンツまでを初音ミク仕様にしたモデルです。他にも初音ミク仕様のきせかえツールやオリジナル着信音、初音ミクに起こしてもらえる目覚ましアプリが入るうえ、ミクカラーのイヤホンや専用のパッケージになるなどして、まさにファン垂涎の1台となっていました。

 この大人気コラボモデルを横目に見ながら、このミントカラーが某宇宙世紀のララァの乗るエルメスにしかみえなくて、「Xperia feat. Lalah Sune MAN-08」が出ないかな……と思ったのは、筆者だけではないはず……たぶん!


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