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Xperiaヒストリー 第22回

気負わず使える「Xperia Z2 Tablet」:Xperiaヒストリー

2016年03月26日 09時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 スマホ版Xperiaの半年という進化サイクルに比べて、Xperiaタブレットは1年ぶりのモデルチェンジということもあって、「Xperia Z2 Tablet」はタブレットとしての使い勝手の向上と機能の進化がうまい具合に融合しています。

 例えば、メインカメラはソニー製の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”を採用した810万画素カメラです。さすがに「Xperia Z2」のような1/2.3型センサーではないものの、高感度で低ノイズで開放F値2.4のレンズということもあって、薄暗いところでも低ノイズで明るい写真が残せます。

 カメラアプリも刷新されており、設定から「長押し連写」にすると「速度優先連写」では秒間最大10枚という速さで静止画が撮れたり、「タイムシフト連射」を使うとシャッターを押した前後1秒間に30枚、合計61枚もの写真を撮れたりといったワザが使えます。

 「ARエフェクト」を使えばカメラ越しの画面にニョキニョキ木が生えてきたり、恐竜が歩いたり、海の中に魚が泳いだりといった風景の中で撮影できます。

 アウトカメラからインカメラに切り替えると自分の頭にキノコの帽子がくっついたりと、同じテーマでも効果が変わったり、恐竜の鳴く声や海に潜った音も効果音も出てくるので、動画録画がなかなかおもしろく、特に子どもウケがいいアプリです。

 ほかにもマニュアル撮影から背景ぼかし、クリエイティブエフェクトといったさまざまなアプリが入っており、アプリを追加することもできます。ただし、「Xperia Z2」のように4K動画には対応しておらず、フルHD動画撮影までとなります。

 デジタルカメラで撮影した画像のビューワーとして使うと、10.1型の大きさとフルHD(1920×1200ドット)という解像度の高さや視認性のよさもあって、撮影現場のチェック用機材としても活用できます。以前は画像をタブレットに転送するのがめんどうなこともありましたが、NFCのおかげでいともカンタンに写真を転送できるのも便利です。

 「Xperia Z2 Tablet」は、「Xperia Z2」と同じくオーディオ周りも大きく進化しました。両サイドのフチに前向きに配置されたスピーカーと、仮想サラウンド機能の「S-Forceフロントサラウンド」で、この薄いタブレットのボディーでもかなり聴き応えのある音声を鳴らしてくれます。

 そして、周囲の騒音を最大約98%低減できる「デジタルノイズキャンセリング機能」が実に有用です。ノイズキャンセリングに対応したイヤホンは別途用意する必要がありますが、自分の利用する環境によって[電車・バス][航空機][室内]を選ぶことで効率的にノイズをカットしてくれます。

 タブレットで動画を見ている時に周囲の音が聞こえてしまうと、つい意識がそれてしまって、また戻して見なおして……ということもよくありますが、ノイズキャンセリングを使うと、まさに動画の世界にどっぷりと浸れます。

 USB-DACやヘッドフォンアンプ、アンプ内蔵スピーカーといった機器と接続することで、ハイレゾ音源再生に対応するのも「Xperia Z2 Tablet」ならでは。発売当初はUSB-DACなどと組み合わせないと聞けなかったハイレゾ音源も、途中Android 4.4へのアップグレードで、イヤフォン端子にハイレゾ対応のヘッドフォンを接続することでダイレクトに聴けるようになるなど、進化具合も感動モノでした。

 タブレットならではの使い勝手のよさも健在で、画面が大きくなると格段に便利になるのが「スモールアプリ」です。「スモールアプリ」は名前のとおり小さな画面ひとつひとつ使えるアプリで、スマートフォンのように画面が小さいとひとつのアプリを開くのが精一杯なところ、タブレットの大画面ともなると複数開いてもそれぞれ独立して使えるため、まさに“ながら使い”ができてとてもラクです。

 「BOOK WALKER」や「ReaderStore」などで購入した電子書籍を読むにも、10.1型ディスプレーの視認性と、カラー版を当たり前にフルカラーで読める楽しさ。タテ向きなら1ページを広々と、ヨコ向きなら2ページが見開きで鑑賞できます。

 本体がより薄く、そして劇的に軽くなったメリットが大きく、片手で持っていてもかかる負担が少なくなったぶん、読書に集中できます。もちろん防水仕様なので、水が飛び散っても、ポテチを食べた指で触っても気にせず読めます。このなにげない操作を無意識に行なえるというのが、いちばんのメリットだと感じられる瞬間です。

 持ち運べながら大きい画面で動画を楽しめるというのも最高にハマります。YouTubeやhuluといったネット動画はもちろん、ソニー製BDレコーダーや「nasne」で録画した番組をワイヤレスで転送して「TV SideView」アプリで観ていても、スマホの画面よりも大きくて断然迫力が感じられます。お風呂に入ったときにバスタブに立てかけて見始めると、恐ろしく長風呂になってしまったりします。

 リモートデスクトップアプリ(Chromeリモートデスクトップ)を使って「Xperia Z2 Tablet」から、自宅にあるVAIOにアクセスして使い倒すのも便利。リモート先のVAIOの壁紙がそのまま「Xperia Z2 Tablet」の画面に現われるので、これは完全に擬似VAIO状態だ、と喜んでいました。

 とはいえWindows PCの完全なる代替には至らず、かといっていつもポケットに入れて持ち運ぶスマホのようにもいかずといった点もありますが、「Xperia Z2 Tablet」では軽く薄くなった影響が大きく、今までのタブレットにあった「今から使うぞ」という気負いみたいなものが減り、いつでも使いたい時に使えるアイテムになってくれた気がします。


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