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山根博士の海外モバイル通信 ― 第261回

アフリカでシェア2位の謎メーカー“テクノ”のスマホがカッコイイ

2015年10月17日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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 iPhoneフィーバーはひと段落しましたが、Nexus新製品が発表になるなどこの秋も各社から続々新製品が登場しています。そんな中で調査会社Counterpointから2015年第2四半期の各メーカーのシェア順位が発表になりました。

サムスン1位、Apple2位は変わらず

 携帯電話全体、スマホそれぞれのシェアは1位サムスン電子、2位アップルでこの順位はしばらく変わることはないでしょう。それ以下を見ると携帯電話全体でもファーウェイがマイクロソフト(ノキア)を抜いて3位に。また何気にTCLコミュニケーション(アルカテル)もランクインしています。

地域別シェアに出てくるテクノ社に注目

 地域別の携帯電話全体のシェアを見ると、さすがに北米はAppleが強いですね。アジアは意外にもアップルとファーウェイ、そしてマイクロソフト(ノキア)のシェアが並んでいます。まあこの数字はフィーチャーフォンとスマホの合計なのでこうなるのでしょう。さて、ほかの地域を見てもシェア上位に入っているのはいずれもよく知られているメーカーです。ところがMEA=中東およびアフリカを見ると見知らぬメーカーが入っています。その名は“テクノ(Tecno Mobile)”。しかも、シェアは2位。こんな無名メーカーが2位だなんて、いったいどんな製品を出しているんでしょう?

なんかカッコイイぞテクノのスマホ

 テクノは香港に本社があるらしく、販売先はアフリカ各国。アフリカ向けスマホということで大した製品がないと思いきや、フラッグシップモデルからエントリーモデルまで多数の製品を揃えています。最上位モデルのこの『Phantom 5』はフツーに日本で売っていても違和感ないデザイン。スマホの機能やデザインにもはや国境はありません。

テクノのスマホを買うのは困難

 ちなみに販売先を同社のウェブページで探してみると、まずは国の一覧から選ぶようになっています。そこにあるのはブルンジ、カメルーン、コンゴ、エジプト、エチオピア、ガーナ、ケニア、マリ、ナイジェリア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ、ザンビア。テクノのスマホを買うためにはこれらの国に行かねばなりません。逆に言えば、もしアフリカ諸国へ行くことがあったら、テクノのスマホは貴重な現地のお土産にもなるってことかも。

ゆるキャラも使ってアフリカを制覇

 テクノのウェブページを見ていると、アフリカ各国で様々なイベントを行なっています。ナイジェリアの音楽パーティー、ケニアでの販売キャンペーン、ガーナでの大賞受賞などなど。我々の知らないところで着々と知名度を上げているテクノ、数年もしたらアフリカ以外の国で製品をみるようになるかもしれません。

超大容量バッテリースマホやフィーチャーフォンも

 とはいえ、アフリカならではの製品というものもあります。こちらの『L6』は3Gのみ対応、5インチHD解像度ディスプレーに1GBメモリー、8GBストレージのミッドレンジモデル。バッテリーは4500mAhと大容量のモノを搭載。最大で3日は連続利用できるとのことで、電力事情の悪いアフリカでは熱狂的に受け入れられているとのこと。日本のように「電池が切れたからコンビニでモバイルバッテリー買おう」なんてできない国ばかりですから、“デカバ(デカいバッテリー)”はマストな機能になるのかも。

アフリカ全土が感動!“デカバスマホ”も投入
ちょっとオシャレなカメラスマホ、CAMON

 この『C8』はCAMONのニックネームが付いた製品。カメラは1300万画素と先進国ではまあ一般的なスペックですが、ここアフリカでは高画質。ディスプレーは5.5インチと広く撮影した写真や動画を大画面で楽しむことが出来ます。さらには背面は革風のシボを効かせた高級感ある仕上げ。カメラだけではなくスタイルにこだわるアフリカンな人をターゲットにしているのです。

LTE対応のハイエンド、Phantom 5の実力

 同社が誇る最上位モデルのPhantom 5は5.5インチフルHD解像度ディスプレーに3GBメモリー、32GBストレージを搭載。LTEはB3/B7/B20のみですがアフリカであればこれで十分なのでしょう。SoCは『MT6753』(オクタコア、1.5GHz)。カメラは背面1300万画素+正面800万画素。価格はナイジェリアで69900ナイラ(約4万2000円)。スペックからすると若干の割高感はありますが、日本ではサブ用途に十分使えそう。

実はフィーチャーフォンが売れまくっている

 テクノは携帯電話全体では中東アフリカで3位ですが、スマホではシェア上位から脱落します。というのも実は同社の売れ筋製品はフィーチャーフォン。以前はQWERTYキーボード搭載端末も出していたのですが、それらは低価格スマホに移行。今はストレートタイプのオーソドックスな端末のみ。とはいえ、9種類もの製品を出し、最低モデルは1000円台で買えるなど大手メーカーにはできない製品ラインナップでシェアを伸ばしているのです。

いまではもう見ることもできない変態系端末

 テクノの昔の端末をネットで調べてみると、ちょっと変わったデザインをした変態っぽい製品も出していたことがわかります。今ではもう現地でも売っていないでしょう。入手できない端末を発見してしまうと、筆者はもうスペックを抜きにほしくなってしまいます(笑)。

アフリカっぽいスマホも見てみたい

 アフリカ向けのスマホというと無骨なデザインだったり、あるいは防水対応のアクティブ系端末かと思ったところ、製品は意外にも普通の外見のものばかりでした。そういえばアフリカと言えばコンゴの若者のファッション集団“サプール(SAPEURS)”が話題になったことがあります。原色を派手に使ったスマホなんてのもアフリカらしいかもしれません。いまやスペックで勝負する時代は終わりつつあるだけに、テクノがこれからどんなスマホを出してくるのか楽しみにしたいところです。

■山根康宏さんのオフィシャルサイト

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