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今年も話題のスマホがたくさん発表! MWC 2015レポ ― 第5回

MozillaとKDDI、折りたたみ型Firefox OSスマホを開発へ!

2015年03月02日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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 Mozillaは3月1日(現地時間)、スペイン・バルセロナでイベントを開き「Firefox OS」の新しいデバイス開発で日本のKDDIなどオペレーター4社と提携することを発表した。折りたたみ型やスライド型など従来型ケータイの代替になるものと考えられる。

 またフランスOrangeとFirefox OSで提携し、アフリカ市場でFirefox OS端末を投入することも発表した。OrangeはTizenに早期から加盟していたオペレーター。Firefox OSへの参加はTizenに逆風となる可能性がある。

MWCのFirefoxの発表会会場には、日本でリリースされたFx0も展示されていた。Firefox OSにとっては初のハイエンドとなる

2年前のFirefox OSの発表から
端末のリリースなど順調に目標をクリアしてきた

 2年前のMobile World Congressで「Firefox OS」を発表し(関連記事)、モバイル業界の一員となったMozillaは、毎年MWCのタイミングでで今後1年の見通しを打ち出してきた。

Mozilla CEOのChris Beard氏

 2014年春にMozillaのCEOに就任したChris Beard氏はこの1年を振り返り、「2014年のMWCで25ドルのFirefox OSスマートフォンを約束した。我々は約束を守り22.5ドルを実現した」と語った(関連記事)。現在Firefox OSは日本を含む29ヵ国、15のキャリアから提供されている。機種数は16種類となった。

 今年の発表は大きく2点。まずはKDDI、韓国のLG U+、スペインTelefonica、米Verizon Wirelessの4オペレーターと、新しいFirefox OS搭載スマートフォンの開発で提携する。

KDDI、Verizonと協力して、折りたたみ型など
従来型ケータイの代替機をFirefox端末でリリース

 Mozillaのプレジデント、Li Gong氏によると、折りたたみ型、スライド型などのこれまでのスマートフォンにはないフォームファクターを採用し、通話とテキストなどの基本的な機能と、LTEやVoLTEなどの最新の通信技術、ウェブ、アプリ、コンテンツ、ナビゲーション、音楽、カメラなど高度な特徴のバランスをとるものになるという。「シンプルに使えるが、スマートな電話」とGong氏は説明する。2016年に端末登場を目指して開発を進めていくとのことだ。

 なお、Firefox OSはまだ米国では提供されていないが、メンバーとして参加しているVerizonが米国でリリースする可能性が具体的になってきたことも意味している。

 2つ目として、OrangeがFirefox OSに加わり、Firefox OSスマートフォンをアフリカ市場で展開する。機種はAlcatel One Touchが同社向けにブランディングした「Orange Klif」で、端末、データプラン(音声、テキスト、データ通信)を合わせて月額40ドル以下で提供する計画だ。まずは、エジプト、チュニジア、セネガルなど13ヵ国で第2四半期に提供を開始する。

Orangeがアフリカ圏で端末/ネットワーク込みで提供するFirefox端末「Orange Klif」。Alcatel One Touchが「Pixi」として発表している端末だ

 Orangeでコネクテッドオブジェクトとパートナー担当執行バイスプレジデントを務めるYves Maitre氏は「全部ひっくるめて40ドル」という価格を強調しながら、「”多くの人”ではなく、”全員”にウェブを、スマートフォンを提供できる」と意気込む。なお、MozillaのGong氏はKlifがMediaTekのプロセッサを搭載していることに触れ、「Firefox OSはQualcomm、Spreadtrum、MediaTeckの主要チップメーカー3社のサポートを受けることになる」と胸を張った。

OrangeのYve Maitre氏

 実は今回のMozillaの発表会場となったのは奇しくも2年前にTizenがオペレーター数社、Huawei Technologiesなどの端末メーカーと年内ローンチに向けて円陣を組んだ場所だ(関連記事)。Maitre氏はその時にOrangeを代表して登壇していた人物。Maitre氏にFirefox OS投入の背景を聞いてみたところ、「Tizenとの提携関係に変化はない」とする。

 一方でTizenについては、「ミッドレンジからハイエンド向けのスマートフォンとして魅力を感じていた」というが、想像していたような端末がなかなか登場しないことについては認めた。一方、今回発表したKlifは、同社が20ヵ国で展開するアフリカや中東市場向けの安価なスマートフォンとしての位置付けとなる。Maitre氏はFirefox OS投入について、「(ポートフォリオの)多様化を進めていく方針に沿うもの」「ユーザーはFirefox OSなのかTizenなのかは気にしていない」と付け加えた。

11月にフィリピンに進出したFirefox OS。フィリピンのオペレーターCherry Moibileの「Ace」。日本円ではなんと4000円の端末だ

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