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ハビタブル・ゾーンの惑星を探していてとんでもないものを発見してしまった

はくちょう座にある巨大天体の謎(異星文明の巨大構造物?)

2015年10月16日 19時00分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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ケプラーのウェブサイト(NASA)

 太陽系外惑星を探査している宇宙望遠鏡「Kepler(ケプラー)」をデータ解析を行なっている天文学者のチームは9月11日に奇妙な減光現象に関する論文を発表した。現在のところ正体は不明だが、「異星文明の巨大構造物(ダイソン球)では?」と話題になっている。

 ケプラーははくちょう座の一部を高解像度で撮影し、恒星の減光(惑星の食)やホットジュピター(赤外線を大量に放出する “熱い木星”型惑星)などを探り、狭い領域にもかかわらずこれまで1000個以上もの惑星を発見。従来の予想をはるかに超える惑星の存在確率など、現代の天文学に大きく貢献している。

 複数の大学・研究機関による解析では、目標「KIC 8462852」は非周期的に減光していることがわかり、その遮蔽率は20%にもなる。また減光する期間は5~80日と非常に大きいので、惑星による天体蝕と考えると、期間から考えると惑星にして大きすぎる。恒星の周りをダストが取り巻いているとも考えられるが、KIC 8462852は濃いダスト雲を持つほど若い恒星ではなく、論文でも現在知られていない天体現象の可能性を示唆している。

目標「KIC 8462852」 (arXiv.orgより)

 論文では、まとまった彗星の雲や壊れた惑星の残骸といった特殊な天体を想定しつつ、どのような軌道なのかを割り出すために引き続きケプラーによる観測の価値があるとしている。ところが10月になって、数人の天文学者から「ダイソン球みたいな人工構造物の可能性もあるのでは?」との声が上がったため、大きな話題となっている。

KIC 8462852光量の変化 (arXiv.orgより)

 ダイソン球は、物理学者のフリーマン・ダイソンが1960年代に提唱した「高度に発達した文明は太陽エネルギーを可能な限り利用するため、いずれ恒星を取り巻く球殻状構造物を作るはずだ」というもの。ソーラーパネルや宇宙居住施設が恒星を覆うので、可視光では暗く赤外線だけが放射されるが、そういった天体が観測されれば異星文明の可能性が高いとしている(これはと思われる天体はまだ発見されていない)。もっとも、恒星を覆うといってもSF的な絵でよく見られる完全な球体というよりも、恒星を取り巻く多数の巨大な宇宙構造物の集合体が想定されており、今回の疑問もそのようなシロモノを想定している(人が多い)ようだ。

 もちろん現在のところ、異星文明の産物と決まったわけでもなければ、はたしてどんな天体現象なのかもわからない状況だが、いずれにせよ興味深い天体であることは間違いなさそうだ。なお、KIC 8462852は地球から1480光年ほど離れている。

※記事内におきまして『ホットジュピター(太陽のような核反応が起きている熱い木星型惑星)』と説明しておりましたが、恒星に近いことによって非常に高温となっている木星型惑星です。お詫びとともに訂正いたします。
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