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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第16回

軽くてシャープな描写のカールツァイス「Batis 2/25」

2015年10月13日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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カールツァイスBatis 2/25

カールツァイスBatis 2/25

 周辺機器にかろうじて足をかけている気もするが、またレンズである。今回はカールツァイス「Batis 2/25」。ソニーのフルサイズEマウントに対応するサードパーティー製レンズだ。

 現状ソニー直系レンズ群において、まともな広角単焦点がないため、貴重な存在である。価格は15万前後になっており、カールツァイスのレンズ群からすると、比較的リーズナブルなゾーンに位置しているといえるだろう。

軽くてお散歩向けの広角単焦点レンズ

 Batis 2/25は、Distagonタイプ(同社の逆望遠型の広角レンズ製品)で、8群10枚の構成になる。フィルター系は67mm、重量は335g、F値は2~22、最短撮影距離20cmといったベーススペックだ。

 デザインはTouitシリーズを踏襲しており、兄弟レンズであるBatis 1.8/85と比べると、ガラスレンズの集合体的なみっちり感はやや少なめだ。

小さいカバンにも楽に収まる点がとてもいい

小さいカバンにも楽に収まる点がとてもいい

 レンズ自体のサイズはレンズキャップ込みで92mmと、焦点距離25mmながら接写も耐えるといった部分で、広角というわりに意外とシーンを選ばない。

 そのため、旅行に適するほか、とりあえず、持っていくレンズにもちょうどいいだろう。またレンズ重量は335gと軽量であるため、α7シリーズユーザーであれば、なるべく軽いシステムがいいというか、その軽さになれてしまってαマウントボディーを持つと「うへぇ……重い」と感じてしまう体になっている人もいるハズで、そういった人にもオススメできるものだ。

遊び心しかない有機ELディスプレー

「そういえば、そんな機能あったな」くらいの距離感な印象。太陽光下でも視認性がいいあたりは、さすがの配慮だ

「そういえば、そんな機能あったな」くらいの距離感な印象。太陽光下でも視認性がいいあたりは、さすがの配慮だ

 レンズには有機ELディスプレーが搭載されている。MFもしくはDMF時のみに点灯し、合焦距離と被写界深度が表示されるというもので、遊び心しかないものだ(笑)。

 スナップのときはまず使用することはないが、三脚を用意して風景を切り取りたいときには、理由不明の楽しさがあるため、ときおり、試したくなる人が多そうな印象だ。

(次ページに続く、「開放からシャープでコントラストがノリやすい」)

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