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ソニーのノイズキャンセルはハイレゾ時代に突入!  第1回

約3万円でハイレゾ&ノイキャン! 新ウォークマンAをしゃぶり尽くす

2015年09月22日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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ハイレゾ再生に関する機能が大幅に強化!

A20シリーズの本体。操作ボタン類や画面のインターフェースなどはA10シリーズとほぼ同じ。ハイレゾ対応のノイズキャンセル機能の有/無が大きな違いだ

A20シリーズの本体。操作ボタン類や画面のインターフェースなどはA10シリーズとほぼ同じ。ハイレゾ対応のノイズキャンセル機能の有/無が大きな違いだ

背面部分。上部にNFCマーク、中央やや下にウォークマンのロゴがある

背面部分。上部にNFCマーク、中央やや下にウォークマンのロゴがある

右側面にはボリュームボタンやホールドスイッチ、micrSDカードスロットがある。上部と下部で異なる素材を組み合わせているが、見た目の色をきちんと揃えていることがわかる

右側面にはボリュームボタンやホールドスイッチ、microSDカードスロットがある。上部と下部で異なる素材を組み合わせているが、見た目の色をきちんと揃えていることがわかる

底面部にはヘッドホン端子と、ウォークマン専用端子(WMポート)がある

底面部にはヘッドホン端子と、ウォークマン専用端子(WMポート)がある

 ウォークマン A20自体は、従来機(A10)とあまり変わっていない印象。LDAC対応のBluetooth機能やフルデジタルアンプ「S-Master HX」の搭載、AACなどのロッシー(非可逆)圧縮音源もハイレゾに近い音質で楽しめる「DSEE HX」、microSDカードスロットの採用、Androidではなく独自OSを採用し、ハイレゾ音源で約30時間の長時間再生が可能、といった点は従来機を踏襲する。

 ハイレゾ音源は192kHz/24bitのFLAC、リニアPCM(WAV、AIFF)、Apple Losslessに対応する(DSDには非対応)。これも従来機と同様だが、ハイレゾ再生機能は大幅に強化された。イコライザー機能や「VPT」(ヴァーチャルヘッドホン)機能、クリアステレオ機能といった音響効果をハイレゾ音源の再生時でも使用できるようになったのだ。

中央が新機種で採用されているアルミダイキャスト製のフレーム

中央が新機種で採用されているアルミダイキャスト製のフレーム

ソニー独自の無鉛高音質はんだも新しくなっている

ソニー独自の無鉛高音質はんだも新しくなっている

プリント基板には「Filled Via」構造を採用。積層基板の穴を銅メッキで完全に穴埋めして通電率を高める

プリント基板には「Filled Via」構造を採用。積層基板の穴を銅メッキで完全に穴埋めして通電率を高める

 これに加えて、アルミダイキャスト製のフレームや厚膜銅箔プリント基板といった高音質設計もさらに充実。プリント基板に「Filled Via」構造を採用し、電源の安定や配線インピーダンスの低減を実現。

 ソニーが独自開発した無鉛高音質はんだも、その素材を見直してさらに品質を高めた新無鉛高音質はんだとしているなど、さらに音質を高めている。

イヤフォンの本体および接続部。ハウジングの後ろ側にはノイズキャンセル用のマイクがあることがわかる。接続端子はノイズキャンセル信号をやりとるするため4極タイプとなっている

イヤフォンの本体および接続部。ハウジングの後ろ側にはノイズキャンセル用のマイクがあることがわかる。接続端子はノイズキャンセル信号をやりとるするため4極タイプとなっている

 最大のポイントは新開発された同梱のイヤホン。新開発の9mmダイナミックドライバーを搭載し、40kHzまでの超高域再生を実現したと同時に、ノイズキャンセル機能にも対応する。

 9mmという小口径の振動板では、駆動のためのマグネットのサイズに制約が出てしまう。そこで、一般的なボイスコイルの内側にマグネットを配置するのではなく、外側に配置する外磁型磁気回路を採用。これにより、振動板が小さくでも十分なサイズの磁石を使うことができ、高感度を実現している。

A20シリーズと、ハイエンドモデルのNW-ZX2を並べたところ。サイズはもちろん、薄さの違いがよくわかる

A20シリーズと、ハイエンドモデルのNW-ZX2を並べたところ。サイズはもちろん、薄さの違いがよくわかる

(次ページに続く、「ウォークマンA20シリーズの進化したノイズキャンセル機能を大解剖」)

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