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ソニーのノイズキャンセルはハイレゾ時代に突入!  ― 第2回

7万円の高級ウォークマン「ZX100」の音質はココが違う!

2015年09月23日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 前回紹介したウォークマンの新モデル「A20」シリーズは、ハイレゾ音源の再生でもノイズキャンセル機能や数々の音質効果を加えて楽しめることが特徴。

 原音に忠実な再生がハイレゾ再生の王道だが、高音質再生だけでなく、カジュアルなポータブル再生だからこその自由なスタイルもあっていい。これはまさにハイレゾ再生の新しい展開と言えるものだ。

 もちろん、高品位なハイレゾ再生なのだから、王道である高音質をしっかり追求してほしいという声もあるだろう。ソニーでもハイエンドモデルとして徹底的に高音質に徹した「NW-ZX2」(実売価格 13万円前後)がラインアップの頂点に君臨している。

 そして、10月10日に登場するのが、新たな主力モデルと言える「NW-ZX100」(予想実売価格 7万2000円前後)。情報通な人はドイツで開催された「IFA」で出展されたモデルあることを知っていると思う。今回は発売に先駆けて、そのNW-ZX100を詳しく紹介していこう。

ZX1の後継モデルだがすべてを一新!
もちろんハイレゾ×ノイキャンにも対応

 まずはNW-ZX100の概要を紹介していこう。価格的にはNW-ZX1の後継となるモデルだが、すべてが一新されたモデルと考えた方がいい。

NW-ZX100の前面。側面をラウンドさせたフォルムで、画面の下に十字キーと再生/一時停止ボタンを配している。音量ボタンは側面にある NW-ZX100の背面。NFCロゴのあるブラックの部分は滑り止め加工を施した樹脂製。下部が盛り上がったデザインはNW-ZX1/ZX2を踏襲。大型の高音質パーツが収まっている
NW-ZX100の前面。側面をラウンドさせたフォルムで、画面の下に十字キーと再生/一時停止ボタンを配している。音量ボタンは側面にあるNW-ZX100の背面。NFCロゴのあるブラックの部分は滑り止め加工を施した樹脂製。下部が盛り上がったデザインはNW-ZX1/ZX2を踏襲。大型の高音質パーツが収まっている
右側面の上部にボリュームボタンとホールドスイッチ、一番下にmicroSDカードスロットを備える
右側面の上部にボリュームボタンとホールドスイッチ、一番下にmicroSDカードスロットを備える
底面はヘッドホン出力とウォークマン専用端子(WMポート)、ストラップ穴を備える。ヘッドホン端子を真鍮部品で補強し、振動対策を施しているのは踏襲 底面はヘッドホン出力とウォークマン専用端子(WMポート)、ストラップ穴を備える。ヘッドホン端子を真鍮部品で補強し、振動対策を施しているのは踏襲

 外観は側面部を曲面としたNW-ZX2に近いフォルムとしているが、サイズはやや細身になっている。横幅がNW-ZX1の60.7mmから54.4mmになり、すっきりと持ちやすい形状になった。

 NW-ZX100を手に持ってみると、やや細身になり、側面もラウンドしているため、持ちやすく片手で気軽に使いやすいと感じた。

 男性だけでなく女性でも大きすぎると感じることは少ないだろう。背面はNW-ZX1のようなシボ加工ではなく梨地仕上げ風の滑り止め加工となっている。手触りも良好だし、見た目もモダンになっている。

 機能面での最大の違いと言えるのは、Android搭載端末ではなくなったこと。GUIなどは多少異なるが、操作メニューや画面下部の十字キーと再生/一時停止ボタン主体で操作するスタイルはA20シリーズに近いものとなっている。

 ちょっと意外なのは、機能がシンプル化されていること。基本的な機能は音楽再生のみと言っていい。A20シリーズが備えているような動画再生機能やFMチューナーなども持っていない。

 前モデルの「NW-ZX1」の段階で、FMチューナーは音質に影響が出やすいため(FM電波を受信するアンテナを持つため、外部からの電波ノイズの影響を受けやすい)、省略されたが、NW-ZX100では動画再生機能も省略された。

 このあたりは、残念に感じる人もいるかもしれないが、音楽のほか動画なども幅広く楽しむならばA20シリーズ、アプリの追加でさまざまな機能を使いたいならばAndroid端末であるNW-ZX2があるので、適したモデルを選ぶといいだろう。

 Apple Musicをはじめとする定額制音楽配信サービスが盛り上がってきている時期なので、そちらへの対応も期待したいところだが、まあ、そのあたりの機能性を求めるならばZX2もしくは「Xperia」などのハイレゾ対応スマホを選べばいいのだろう。

設定にあるDSD再生設定。デジタルフィルター設定と、ゲイン設定が選べる。解説があるので選びやすい 設定にあるDSD再生設定。デジタルフィルター設定と、ゲイン設定が選べる。解説があるので選びやすい
ゲイン設定は0dBと-3dBが選べる。SACDの音源を使ったDSD音源ではゲインは-3dBとするのが規格上の標準で、DSD再生でも推奨の値となる フィルター設定では、DSD特有の柔らかい音の感触になる「スローロールオフ」と、リニアPCMに近いエッジの効いた音になる「シャープロールオフ」が選べる
ゲイン設定は0dBと-3dBが選べる。SACDの音源を使ったDSD音源ではゲインは-3dBとするのが規格上の標準で、DSD再生でも推奨の値となるフィルター設定では、DSD特有の柔らかい音の感触になる「スローロールオフ」と、リニアPCMに近いエッジの効いた音になる「シャープロールオフ」が選べる

 NW-ZX100の音楽再生機能は、ハイレゾ音源への対応はもちろんのこと。DSD再生も強化され、NW-ZX2と同等のDSD5.6MHz音源までリニアPCM変換で対応。DSDネイティブ再生でないのが残念と考える人もいるかもしれないが、そこはSACDの開発メーカーであるソニーなので心配なし。

 DSDネイティブ再生に極めて近い音質が得られるデジタルフィルターを備えており、実際にDSD音源を聴いてみると、ネイティブ再生とほぼ遜色のない滑らかで自然な質感の音が楽しめる。

 そして、オーディオ回路は当然ながらフルデジタルアンプの「S-Master HX」を搭載。ロッシー(非可逆)音源やCD音源をハイレゾに近い音質で楽しめる「DSEE HX」も備える。

(次ページに続く、「ホーム画面のメニューも一新 アイコンを選ぶことで機能が開ける」)

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