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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第1回

データ爆増時代のストレージはDroboがお勧め!

2015年06月01日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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1.専門知識が不要 ~RAIDと同レベルのデータ保護~

Drobo 5N。実用品であるストレージ製品だが、見た目はかなりクール。実際に稼働させるとLEDが点灯するので、シャレオツなインテリアにもなるかも?

 Droboを使うに際して、ディスクアレイやRAIDに関する専門的な知識はまったく必要ない。それでいて、RAID 1/5/6相当のデータ保護を実現している。Drobo 5N/5DにHDDを2台搭載すればRAID 1相当に、3台以上搭載すればRAID 5相当のデータ保護が実現される。3台以上ある場合は、HDD 2台が同時に故障してもデータを保護できるRAID 6相当にも設定可能だ(実効容量は減少する)。

 いわゆるホットスワップ機能も備えており、使用中にHDDが故障した場合は故障したドライブを引き抜いて、新品のHDDと交換すればいい。交換している間にも、利用は継続できる。

2.異なる容量のHDDを有効に使える

 RAID 5では、異なる容量のHDDを混載すると、合計容量はもっとも容量の小さいHDD容量がベースになる。たとえば、1TB、2TB、3TB、4TBの4種類のHDDを組み合わせた場合、2TB以上のHDDも1TB分しか使えず、その合計は4TB(1TB×4)となる。RAID 5で使われるパリティ分を差し引いた実効容量は3TBと、とてももったいないことになる。

 Drobo「Beyond RAID」は、異なる容量のHDDも効率的に利用できる仕組みを搭載する。HDDの容量や台数に応じて内部的にRAID 1/5/6相当のアレイを複数構築し、容量の少ないHDDが容量の大きなHDDの脚を引っ張りにくくしているのだ。例えば、RAID 5では実効容量が3TBとなる1TB、2TB、3TB、4TBの4台のHDDを搭載した場合、Drobo「Beyond RAID」では実行容量は約5.4TBとなる。

 Droboの実効容量は、最大容量のHDDを除いた全部のHDD容量を加算して、0.9を掛けると算出できる。上の例では(1+2+3)×0.9=5.4(TB)というわけだ。少々分かりにくいのは米Droboでも理解しているのか、同社Webサイトには容量を計算してくれるCapacity Calculatorが用意されている。英語のサイトだが、ドラッグ&ドロップで簡単に調べられる。

Capacity Calculatorは、米Droboのサイトにある実効容量を計算するツール。導入する予定のモデルを選択し、搭載する容量のHDD(画面下部)をドラッグ&ドロップするだけで、計算してくれる。「Available for Data」が実効容量だ

3.後から容量を増やせる

 一般的なRAIDの場合、長く使うためにはできるだけ大容量の製品を選ぶ必要があると前述した。Droboは、必要に応じてHDDを追加していけばいい。たとえば今(2015年5月)なら、2TB HDDは約8000円なので、1万6000円で2TB HDDを2台購入し、実効容量1.8TBくらいのストレージとして使い始めればいい。必要に応じてHDDを追加していけば、それだけ使える容量は増えていく。もちろん、ディスクアレイの再構築とか難しいことは考える必要がない。全部Droboが「よしなに」やってくれるからだ。

 後から容量を増やせるDroboは、初期投資を低く抑えた“スモール・スタート”で始められ、HDDが値下がりしてから追加できるため、二重にお得だ。今買おうとすると4万円くらいする8TB HDDも、数年後には確実に安くなっているから、その時に必要に応じて買えばいいのだ。

 Drobo 5N/5DにHDDを5台搭載してしまったら、もうそれで拡張も終わりかというと、もちろんそんなことはない。もっとも容量の小さなHDDを1台抜いて、より大容量のHDDを追加すれば容量が増える。カタログによると、Drobo 5Nの最大容量は16TB、Drobo 5Dは32TBとなっており、この容量に達するまで長期にわたって利用できる。

(次ページ、「写真で見るDrobo 5N」に続く)

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