あとは試行錯誤を繰り返すだけ
いろいろやってみるとコーヒー粉の分量、お湯の温度、量、蒸らし時間で、かなり味が違うことがわかります。好みのテイストを探り、またそれを再現するには、計測と試行を繰り返す必要があります。もちそん、それがエアロプレスの楽しさなのですが、それを満喫するためには以下のものがあるといいでしょう。
・秤
・コーヒーミル
・計量カップ
・水とそれを沸かすもの
・温度計
・マグカップ
私は倒立法でステンレスフィルターを使って淹れていますが、その手順を使っている器具と共に記します。
まずコーヒー豆を売っているお店を探します。お店で挽いてもらってもいいのですが、コーヒーは挽きたての方が美味しいので、すると豆を挽くミルが欲しくなってきます。
次はお湯の温度と量です。量は計量カップで計ってもいいのですが、倒立法のよい所は、チャンバーにお湯を入れる時点では、まだマグカップがいらないこと。マグカップが必要になるのは、プランジャーを押しこむ段階になってからです。
だから、あらかじめマグカップの容量を計っておけば、それでお湯の量を確認することもできます。お湯を入れた後は、そのマグカップにチャンバーを乗せて抽出すば良いわけです。
そして蒸らし時間や抽出時間を計るためにタイマーも必要ですが、専用品でなくてもオーケー。私はiPhoneのタイマーを使っています。
こんな感じで何杯も条件を変えて淹れていくうちに、徐々に自分の好きなコーヒーの感じがつかめてきます。美味しい上に楽しく、お店でコーヒーを頼むと、どんな豆を使ってどう淹れているのかが気になって仕方ありません。自宅で簡単に美味しいコーヒーが飲みたいという人だけでなく、研究熱心な方にこそおすすめしたいです。
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エアロプレス コーヒーメーカーAEROBIE (エアロビー)
著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)
1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ