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Atermは本当にスゴイの? Atermマニアックス覆面座談会

2015年03月17日 11時00分更新

文● 高橋量、編集●Atermマニアックス

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なぜ「Aterm」シリーズを選び続けるのか?

ドロイドさん: マッキーが使ってる「Aterm WF800HP」って、最大通信速度が433Mbpsでしょ? その速度で十分なの?

マッキー: 何も問題ないですよ。僕は自宅じゃPCを使わないんで、スマホかタブレットだけならこれで十分かなと。そもそも今のスマホとかタブレットって、1ストリームの送受信が主流なんで、これ以上の速さは必要ないと思ったんですよ。それに「Aterm WF800HP」はコンパクトなんですよ。

パンダ: 確かにそうだよね。ASCII.jpでスマホといえばドロイドさんなのに、なんで3×3 MIMO(MIMOは複数のアンテナを組み合わせることで通信速度を向上させる技術)の「Aterm WG1800HP2」を使ってるんですか? どちらかと言うとPCユーザー向けのフラグシップモデルでしょ、これ。

ドロイドさん: だって来るべき3×3 MIMO時代に向けて、最新の環境を用意しておくべきじゃないですか。それに有線でゲーム機とかNASとかつなぎますし。

T: そう! 私が短期間で「Aterm WF1200HP」から「Aterm WG1200HP」に買い替えた理由がまさにその有線の速度なんです! レビュー記事用のWi-Fi非対応デスクトップPCが編集部から届くと、検証のたびにゲームをダウンロードしているんですね。有線の最大速度が100Mbpsの「Aterm WF1200HP」では有線側がボトルネックになって、結構な時間がかかってたんですよ。だから有線(仕様)が最大1Gbpsの「Aterm WG1200HP」に変えたんですけど、これがもうホント、ダウンロードが! 劇的に速くなって!

1000BASE-T対応の重要さを、やや興奮気味に語るTさん

パンダ: PCに何度もインストールするならDVD版のパッケージを買えばいいという話もありますが、確かにゲーム機でゲームをダウンロードするなら1000BASE-Tの有線接続のほうがいいかもね。3×3 MIMOの「Aterm WG1800HP2」ならWi-Fiでもかなり速いですけど、実効速度はまだ有線のほうに分がありますし。

ドロイドさん: まあネットワーク機器をガリガリ使い込む人なら、有線LANの速度も意識したほうがいいですよね。標準的な使い方なら、特に気にする必要はないんでしょうけれども。

マッキー: ちょっと僕、気になることがあるんですけど、なんでみなさん立て続けにAtermを選んでいるんですか?

T: 通信が安定しているから、ですかね。まあ製品によって違いはあるけど、Atermシリーズにはまずハズレがないような気がします。実際に購入した機材は少ないですけど、実はレビューの仕事でいろいろなモデルを試してはいるんですよ。個人的にはよくわからないメーカーの安いルーターをいろいろ試したことがありますけど、速度が安定しないし、しばらく使っていると調子が悪くなることも多いですよね。でもAtermシリーズでは、そんな経験がない。

ドロイドさん: 自分の場合は、「Aterm」ブランドの安心感でしょうか。「NEC」って昔からネットワークに強いイメージがあるじゃないですか。「NECアクセステクニカ」から今は「NECプラットフォームズ」に名前が変わっていますけど、「Aterm」の名前はそのままですし。あと、研究開発がスゴく進んでいるイメージもある。

T: それはありますね。あとサポートセンターが国内にあるのも重要なポイントかも。ところでパンダさんはAtermをISDN時代から長年使っていて、困ったこととかはないんですか?

パンダ: う〜ん、一度設置したらあとは基本的にずっと放置しているだけだけど、特に調子が悪くなったとかはないかな。だからAtermは壊れにくいというイメージがあります。Wi-Fiルーターは“インフラ”みたいな存在だから、壊れにくいのがベスト。ただ新しいのを買っても1〜2年たったら買い換えちゃうんで、それほど長期間使い込んでいるというわけではないんだけどね。

マッキー: そんなに買い換えてるんですか?

パンダ: Wi-Fiルーターってだいたいそのくらいのスパンで、新しい規格とか新しい技術を採用したモデルが出てくるですよ。だから新技術に対応したモデルが出たら自分用に買って、それまで使っていたモデルを実家や親戚の家に設置すると。そうすれば、みんなが高速&便利な通信環境になって幸せになれるという(笑)。

「Aterm」シリーズ、ここが気になる

パンダ: みなさんがいかにAtermに強い思い入れがあるのはわかりましたので、次に「Atermのココをなんとかしてほしい」という要望があったらお願いします。

ドロイドさん: DHCPサーバー機能によるIPアドレスの割り当てが最大32個までとなっているのをもっと増やしてほしい。

マッキー: えっ、えっ? それってどういうことですか?

ドロイドさん: PCとかスマホでWi-Fiルーターに接続すると、それぞれに一時的なIPアドレスが割り当てられるのね。それがルーターにある「DHCPサーバー機能」と呼ばれるもの。で、Atermシリーズは最大32個までしかIPアドレスを割り当てられないので、ルーター側で管理できるデバイスも32台までに制限されちゃうというわけ。

T: 会社とかならともかく、個人でそんなに使うことってあります?

ドロイドさん: だってほら、PCが3台でしょ。スマホとタブレットを5台ずつと考えて合計10台でしょ。あとテレビとレコーダーとNASとゲーム機が4台で……。これで20台?

パンダ: それだけで十分でしょう。

ドロイドさん: いや、あと家族が4人いるとして、それぞれがスマホとタブレット、PCを使ったらもういっぱいいっぱいじゃないですか……。

冷静に考えると十分なスペックであることに気付き、徐々にテンションが落ち始めるドロイドさん

T: まあ、NECプラットフォームズは法人向けの製品も発売しているから、技術的にできないわけじゃないですよね。でも安定した通信や性能のバランスを考えれば、32個に制限しておいたほうが好ましいってことじゃないですか。

 それよりも個人的に気になるのは、Skypeを使っていると通話が切れたりうまくつながらなくなることがあるんですよ。これってなんなんですかね?

パンダ: あ〜、それはたぶんUPnP(ネットワーク機器の接続を簡易化する技術)が関係しているのかも。ほかの機器、たとえば家庭用ゲーム機でもUPnP設定を有効にしているせいで、利用しているポートの競合を起こしているのかもしれないよ。まずは、ほかの機器のUPnP設定を無効にしたりして、確認するといいんじゃないかな。そもそもUPnPの仕様自体にぜい弱性に関する心配があったり、過去にいろいろな問題も発覚しているから、UPnPは無効にしておくほうがいいと思うんだけど。

ドロイドさん: 初期状態ではルーター側で「UPnP機能」が有効になっているから、無効にしておいたほうがいいですよ。あと、確かSkype側も「詳細設定」の「接続」設定でUPnPの有効/無効が切り替えられます。

マッキー: UPnP機能を無効にすると、ポートとか自分で設定しなくちゃいけない場合もあるんですよね。難しくないですか、それ?

パンダ: 普通に使うぶんにはUPnP設定を無効にしても困らないんじゃかなー。接続デバイスがメチャメチャ多いとか、ネットワーク系ソフトをいろいろ使ってるという状況だと、自分でアレコレ設定をする必要も出てくるけど、そういう人はたいてい手動でできるからね。ポートマッピングとかできるでしょ?

T: ええまあ、たぶん。

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