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ミニバンの死角を「見える化」するハイテクルームミラーがスゴイ!

2015年01月27日 12時00分更新

文● 松永和浩 写真●松永和浩 モデル●中島友紀@LilCouleur

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人が乗っても荷物満載でも
後方視界を確保するスマートルームミラー

 人も荷物もたくさん載せることができるので多くの層から支持されるミニバン。特にこの日産エルグランドのようなフルサイズのミニバンはもっとも人気が高い。

 しかし、運転席が前方寄りで車高も高いミニバンは、着座位置がいくら高くても視界における死角がセダンやコンパクトに比べて大きくなってしまうのが悩みの種だ。

室内も広く大きいフルサイズのミニバンは、7人乗車も当たり前のシート配置で後方視界が犠牲になる場合も多い

ルームミラーもシートバックや同乗者が写ってしまって、クルマの後方視界の妨げになってしまう

このルームミラーの後方視界の悩みを解決したのが日産エルグランドやエクストレイルにオプション装着される技術のスマート・ルームミラーだ

エルグランドの場合、リアワイパーの付け根の部分(ウインドウの内側)に専用のカメラを装備し、ここで得られた情報をルームミラーに映し出す仕組み

 このスマート・ルームミラーは、2014年から市販化された技術。輝度も解像度も充分実用的なレベルで、かなり奥まで鮮明に写っているのがこの写真からおわかりいただけるだろう。そして、うっすらと暗くなっている部分は本来のミラーに写りこんでいるはずのシートバックやピラー部分を擬似的に表現しているもので、写っている映像の距離感を掴みやすくなっている。

 また、夜間では視認性の良い状態で表示できるよう輝度を自動的に調節している。

後部座席の人や物で視界が遮られることがなく、鮮明な画像が表示される

夜間でもかなり明るく表示される

 通常のミラーとスマートルームミラーの切り替えは、ミラー下のレバーを操作するだけ。煩雑になるような他の操作は一切無い。またミラー下にある3つのボタンで輝度やズームも調整できるので、着座位置にあった好みの視界を得ることも簡単にできる。

 現在、オプションとしてラインナップされているのは、前述のとおりエルグランドとエクストレイルで、価格は6万円(取付費・消費税込)

ミラーを防眩ミラーに変更するときのように操作するだけで、通常のミラーとカメラ映像を切り替えられる


(次ページでは、「自車を真上から見られるアラウンドビューモニター」)

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