効き抜群の「ラブライブ!」
ヌルヌルうごく~
用意したすべてのBlu-rayアニメで、有効/無効を切り替えながら、何度も視聴するのは時間的に厳しかったので、「ラブライブ!」に限定して何度か視聴したが、そのヌルヌル感はスゴいのひと言。
オープニングやエンディング、第1話の12分55秒あたりに登場する“凜”ちゃんから“穂乃果”ちゃんに、映像が横に流れていくシーンなど、随所でFluid Motionの効きを目にできた。
そのほかのBlu-rayアニメは、Fluid Motionの効果が非常にわかりやすいクレジットタイトル(上下や左右に動くシーンで効果的)で、おもにチェックしたが、Fluid Motionが効いた滑らかな映像になっていた。
個人的には「ラブライブ!」ほどではないが、旧作アニメでもFluid Motionが効いたのがうれしかった。2015年1月には押井守氏が監督・脚本を務めた同氏の代表作「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」のデジタルリマスター版Blu-rayが登場するので、とくに楽しみだったりする。
ちょっと気になるOmegaドライバーも試した
筆者環境では?な症状が出たものの、新機能の追加や性能、品質が向上したドライバー「Catalyst Omega」。古くから自作している人は、Omegaと聞くと、ATI Technologies時代に流行した非公式カスタマイズドライバーの“OMEGA Driver”を思い浮かべるだろう。
筆者もATIのドライバーよりも3Dベンチマークのスコアが大幅アップしたり、安定度が増したりと、ATI時代のRADEONで非常にお世話になった。
APUで高描画ゲーミングは厳しいが、ドライバーだけで3D性能がアップするなら大歓迎。というわけで「Catalyst Omega」と、旧バージョン「Catalyst 14.9」で性能差が出るのか軽く試してみた。
テストは「3DMark」と「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を実行。内蔵GPUの性能に影響するメモリークロックは、2133MHz動作で行なっている。なお画像下のカッコ内の数値は総合スコアを記したものだ。
全体的に微妙な差ではあるが、Omegaのほうがスコアはダウンする結果に。AMDの資料上(A10-7850K使用)では「Batman Arkham Origins」などの複数ゲームタイトルで、7~29%の向上をアピールしていたのだが、筆者の環境では残念な結果となった。
今後にも期待大のFluid Motion!!
新旧問わず、Blu-rayアニメ好きにはたまらないFluid Motion。将来的にもなかなか有望で、Catalyst OmegaからはFluid Motionが、Windows標準APIの「DXVA(DirectX Video Acceleration)」でも使えるようになっており、さっそくFluid Motion対応のDirectShowフィルターを開発し、テストを行なっている人もいるようだ。
今後は「Power DVD」やBlu-ray形式以外の動画でもFluid Motionによるヌルヌル映像を楽しめるようになりそうなので、Fluid MotionをサポートするA10-7000シリーズ/A8-7600や、Radeon R9 290X/290/285、R7 260X搭載ビデオカードは、買って損はないだろう。