AHVクーリングシステムの前面に電源ボタンとケース温度表示部を配置。そのほかファンコン(フロント/リア/トップ)、USB端子、音声入出力端子などが並ぶ
ケース前面パネルはヘアライン仕上げのアルミの化粧板となっておりクールな印象。化粧板と5インチベイを囲うようにメッシュが施されている
フロントの化粧板を押すとパネル下部が前面に持ち上がり、さらに開口部が広がるギミックを搭載。前面パネルの裏側には200mmの青色LED内蔵ファンがあり、開口時にはスリットから光が漏れ出てカッコイイ
ケース側面からのショット。サイドパネルには大きなアクリル窓でケース内部がバッチリ見られる仕様。パネル側に増設ファン固定用のアタッチメントやスリット/メッシュなどのエアフロー穴はなく、すっきりしたフォルムだ。なお、VGAは最長360mmまで、電源ユニットは最長200mmまでサポートする
5インチベイは4基。フロントパネルのベイ開口部は3基なので、4スロットのうち最下段はシャドウベイとして利用する。ケーブルを背面側に通せるゴム穴も9つありキレイに配線処理できるのが好印象。電源ユニットの直前にもゴム穴があるので、電源ケーブル周りはすべて裏に回して配線するとスマートだ
2.5/3.5インチベイは3スロットが1ケースにまとまるタイプで、3基×2ケースの計6基を搭載可能。5インチベイを含めて、すべてのベイは固定アタッチメントが用意され、工具不要でHDDを固定できる
ZALMANケースの高級モデルにみられるのが「VGAガード」という細長い樹脂製のパーツ。これはケース上下に連結する鎹(かすがい)のような固定パーツで、VGAの歪み防止とケース内部の冷却ファンの固定を兼ねる
120mmファン、9スロットのブラケット、水冷ホース穴など、オーソドックスな構成。背面ファンは電源ボタン周辺にあるファンコントローラーで回転数の調整が可能
ケース底面にはスライド式で着脱できる防塵メッシュシートを2枚備える。電源ユニットから吸い上げられたホコリもケースを開けたり、ひっくり返さずに掃除できる
冷却性能は重要だけど、ゴテゴテしたケースはイヤ
そんな人にこの一品
冷却機能だけでいえば、ファンコンで上面部の冷却ファンを制御すれば自動開閉ギミックなんて不要じゃない? パネルが開閉するからケース上部に物置けないでしょ? なんて考えるのは実に野暮。
強力な冷却管理を備えていながら、冷却ファンやメッシュ丸出しのルックスではないのが本ケースの一番のポイント。直線基調のスマートなカッコよさ、大量のデバイス接続にも対応できる大容量フルタワー、1万5000円前後で購入できる安価さというバランスの良さで「H1」は狙い目だ。