チーム力で獲得した2回目の王座!
2011年以降、3年ぶり、2度目の戴冠(チャンピオン)である。2011年に初チャンピオンになって以来、2連覇を目標に掲げて2台体制を敷いた2012年、王座奪還を誓って1台に戻し、谷口信輝・片岡龍也というダブルエースを採用して挑んだ2013年。そして7年目の本気として、不退転の覚悟で臨んだ2014年。悲願だった王座奪還を成し遂げた。「2011年のときはマシンの速さもあったけど、今回はチームの総合力で勝った。本当にうれしい」と谷口選手は涙ぐみながら語ってくれた。なお、奇しくも谷口選手も片岡選手も2回目のチャンピオンだった。
2011年の直線番長っぷりは鳴りを潜め、すっかりコーナリングマシンとなったBMW Z4 GT3。2012年はガス欠に泣かされ、2013年はまわりの速さに翻弄された。今年も痛恨の作戦ミスやクラッシュに巻き込まれたり、一筋縄ではいかない場面も多々あった。開幕2連勝、第7~8戦連続3位表彰台と、気がつけば8戦中4回も表彰台に上り、しかし第3~4戦は2戦連続ノーポイントと2011年以上に浮き沈みの激しいシーズンだった。それでも王座奪還を達成できたのはひとえにドライバーや監督、エンジニア、そしてファンが一丸となってレースに挑んだチーム力に他ならない。
すでにGSRやミクZ4をテールエンダーやイロモノ扱いする人はいない。2011年以降、常勝チームとして確固たる地位を築き上げた。パンフレットや実況では、もう「痛車としての話題が先行し~」と書かれたり言われたりすることもなく、むしろ“強豪チーム”のひとつに数えられている。2011年以前はチームの成長物語、2011年以降は王座獲得物語と、ストーリー性は変わってきているものの、個人スポンサー制度や生放送など、チームとファンの距離はあまり変わっていない。チームとファンが一緒に夢を見られる、なかなか珍しいチームといえるだろう。
さて、惜しくもチームタイトルは11号車に譲ったものの、2014年シーズンのドライバーズチャンピオンになった。さらに表彰式ではベストパフォーマンス賞、ベストメカニック賞を受賞し、ファン投票によるベストレースクイーンコスチューム賞も獲得している。さらに、SUPER GT以外だと、谷口選手が86ワンメイクレースのチャンピオンに、メカニックのシュン君こと河野駿佑選手がスーパーFJでチャンピオンに輝き、GOODSMILE RACING&TeamUKYOにとって最高の1年になったのは間違いない。
来年のことはまだ未定だが、安藝代表は「2連覇したい」と言っていたので、今年以上にエキサイティングな年になりそうだ。GT300クラスで2連覇したチームはいまだかつていない……。
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