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ドローン輸送は“離島の医療”に役立ちそう

DHL、無人マルチコプターによる荷物輸送の実用試験を開始

2014年09月26日 15時11分更新

文● 行正和義

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DHL Paketkopter 2.0

 ドイツポストDHLは9月24日(欧州時間)、無人マルチコプターを使った荷物輸送の実験を行ったと発表した。

DHL Paketkopter 2.0は最大風速18mまでならば飛行できるという

 ドイツポストDHLがアーヘン工科大、Microdroneなどと共同開発した「DHL Paketkopter 2.0」を用いたもので、ドイツ北部にあるユースト島までの12kmの飛行試験を行い、これによりヨーロッパ初の自動貨物航空便の最初の認可を受けたという。

貨物はボディ下部の涙滴型ポッドに収められる

 自動離着陸・自動飛行ができるものの、どの時点でも人による操作介入が必要できるようにするといった安全上の制限が認可の条件となっているようだ。実験は医薬品の緊急輸送の実用性を確かめるもので、定期フェリー便ではまにあわないケースを想定した輸送試験を数週間にわたって実施、信頼性などを確かめる。

 米アマゾンやグーグルなど各社が実用化を目指して開発を進める貨物ドローンは、FAA(アメリカ連邦航空局)が認可しないといった問題によって商業化が進まない状態だが、本土からやや離れた島への緊急輸送といったケースに絞れば安全性(住宅地に落ちない)も見込まれ、緊急性や重要性が高く、無人貨物輸送には適したケースと言えるだろう。

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