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ホバリングからコンテナ空中投下とかまるでサンダーバード2号

グーグル、配達ドローンのテストを公開

2014年08月29日 15時31分更新

文● 行正和義

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荷物を空中投下するProject Wing

 グーグルは8月28日(米時間)、荷物を運べる小型無人機「Project Wing」のテスト飛行を動画を公開した。

後部を下にして離着陸するテイルシッターと呼ばれる形態

 4つのローターを持つ全翼型の機体で、垂直尾翼を兼ねる着陸脚で垂直に離陸・ホバリング、巡航時には通常の飛行機のように水平飛行するテイルシッタータイプ。胴体中央部が貨物コンテナになっており、ホバリング状態から空中投下する。

飛行時は通常の飛行機(固定翼機)のように翼で揚力を稼ぐのでマルチコプターに比べて航続距離がありそうだ

 自動自律飛行で指定ポイントまで飛行、小型荷物を配達するという点ではアマゾンがマルチコプター機でデモンストレーションを行ったのが有名だが、常にヘリモードで飛行するマルチコプターに比べて航続性能の高い飛行機モードを持つことから実用性は高いと思われる。

動画の中で注目なのは、荷物の投下だけでなくケーブルでコンテナを巻き上げている部分。空中での荷物ピックアップも考えているようだ

 機体の詳細などは不明だが、オーストラリアの無人機メーカーUnmand Systems Australiaが開発に協力している。飛行テストなどもオーストラリアで行われているところを見ると、FAAによる商業無人機規制に配慮しているものと思われる。

試作機がずらりと並んでいるところを見ると、かなり本気でプロジェクトを推進していると思われる

 Google Xは宇宙コンテストX Prizeの主催など新規技術開発に関しては意欲的な部門だけに、無人機開発に本気を出してくると相当なものが出てくると考えられ、米国の商業無人機ビジネス規制にも影響がありそうだ。

公開された動画

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