テレビ視聴/録画機能は
接続するTVチューナー内蔵機器に依存
テレビ視聴/録画機能は、Xbox Oneが備えるHDMI入力にTVチューナー内蔵機器を接続することで実現できる。たとえば、BDレコを接続すればTV番組の視聴や録画などができるというわけだ。
接続したテレビやTVチューナー内蔵機器の操作も、Xbox Oneから操作できるようになっているのだが、この仕組みは主要なテレビメーカーのリモコン信号をXbox Oneから送るIRコントロールによるもの。
そのため、テレビの電源オン/オフ(Xbox Oneとの連動も可能)はもちろん、TVチューナー機器もチャンネル切り替えなどの操作が行なえる。Kinectを使えば音声やジェスチャーによる操作にも対応している。
とはいえ、HDMI接続であるにも関わらず、HDMIの持つCEC機能(いわゆるHDMIリンク機能)には非対応なのは残念。HDMI-CEC機能の方が、連携操作はより簡単でしかもIRコマンダーのような機器も不要なので、このあたりは対応してほしかった。
番組表の表示も「One Guide」という機能で可能。いろいろと試してみたが、現状では日本の放送には対応していないようで、BDレコを接続した場合、録画予約などの操作はBDレコのリモコンで行なうことになる。
ちなみに、マイクロソフトでは今後、Xbox One用の外付けデジタルチューナーを発売する予定。それが(各種アプリを含め)日本向けにどう対応していくのか楽しみである。
ゲームをしながらいろんな機能を使える
「スナップ」機能
厳密に言えば、現状のXbox Oneはテレビ視聴/録画ができるというよりも、外部機器の映像を表示できるだけではある。それでも、これはなかなか魅力的な活用もできる。
それが「スナップ」機能だ。これは、ゲーム再生時などに画面左側に小画面を表示し、ゲームプレイ中にテレビ視聴などを可能にするもの。いわゆるPinP機能だが、これがなかなか便利なのだ。
スナップできる機能はかなりバリエーションがあり、テレビ(HDMIからの外部入力)だけでなく、インターネットエクスプローラーやSkypeなど、ほとんどのアプリを選択できる。
このため、ゲーム中にテレビ視聴をするだけでなく、ウェブのゲーム攻略情報を参照したり、SKypeでチャットしながらゲームしたりと、いろいろなことができるようになる。
ゲームをプレイしつつ、いろいろなアプリをスナップしてみたが、インターネットエクスプローラーによるウェブ表示もそれなりに便利に使えるし、テレビ放送も小画面ながらきちんと見られる。
常に操作を必要とするアクションゲームなどでは厳しいが、ネットワークゲームのように、プレーヤーマッチングなどで待ち時間が生じやすいゲームの場合、ヒマつぶしにテレビを見るといった用途なら十分に役立つ。
これまでもスマホや小型テレビで同様に楽しんでいた人もいると思うが、それを1台のテレビだけで可能にしてしまったのは画期的と言っていい。インターネットエクスプローラーも挙動が俊敏でサクサクと動くので、スマホやタブレットに持ち替えて操作するよりも快適だった。
(次ページに続く、「スナップすると両方の音声が同時に……」)