GeForce GTX 860Mを搭載しながらスリムなボディを実現
4K液晶&GTX 860M!「Lenovo Y50」はパワフルかつスリムなゲーミングノート
2014年08月21日 08時00分更新
光デジタル出力端子など、インターフェースも充実
インターフェースは、USB 3.0端子×2、Powered USB 2.0端子、HDMI出力端子、マイク/ヘッドホン、光デジタル出力端子、SDメモリーカードスロットを搭載する。ワイヤレス機能は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LANとBluetooth 4.0をサポートする。また、ディスプレーの上部には720pのカメラが搭載する。ビデオチャットなどに利用できるほか、顔認証機能「Veriface Pro」によるログインも可能だ。
ACアダプターは135W仕様で、一般的なノートPCのものに比べるとやや大きめだ。バッテリー駆動時間も最大約4時間と長いわけではないが、ゲーミングノートPCは基本的に据え置きで利用するものであり、バッテリー駆動時間はそれほど重要な要素ではない。
フルHD解像度なら最高画質でも快適にプレイできる
Lenovo Y50は初代のIdeaPad Y500に比べてさまざまな点が強化されており、そのパフォーマンスが気になるところ。そこでいくつかのベンチマークテストを行なってみた。
まず、総合ベンチマークテストである「PCMark 8」の結果から見てみよう。結果は下の表に示した通りで、Home conventionalの結果は2036、Creative conventionalの結果は2178となった。SSD搭載機に比べるとスコアは低いが、一般的なHDD搭載機に比べるとかなり高い。
PCMark 8のベンチマーク結果 | |
---|---|
Home conventional | 2036 |
Home accelerated | 2365 |
Creative conventional | 2178 |
Creative accelerated | 2897 |
Work conventional | 2348 |
Work accelerated | 3003 |
次に、3D描画性能を計測する「3DMark」を実行してみた。3DMarkの結果は以下の表の通り。Core i7-4510UとGeForce 840Mの搭載で、Fire Strikeが1320、Sky Diverが4969、Ice Stormが41519であり、Lenovo Y50のほうがかなりスコアが高い。
3DMarkのベンチマーク結果 | |
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Fire Strike | 3514 |
Fire Strike Extreme | 1757 |
Sky Diver | 10555 |
Cloud Gate | 12843 |
Ice Storm | 50932 |
Ice Storm Extreme | 50287 |
Ice Storm Unlimited | 116526 |
実際のゲームでのパフォーマンスを計測するために、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」および「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」、「TOMB RAIDER」のベンチマークモードを実行してみた。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」の結果は、1920×1080ドット最高品質のスコアが8878。評価は「とても快適」となった。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」の結果 | |
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1280×720ドット 最高品質 | 11272 |
1280×720ドット 標準品質 | 12149 |
1280×720ドット 低品質 | 13701 |
1920×1080ドット 最高品質 | 8878 |
1920×1080ドット 標準品質 | 10012 |
1980×1020ドット 低品質 | 11690 |
「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果は以下の通り。4K解像度(3840×2160ドット)でもテストしてみた。結果は標準品質(ノートPC)で3185、評価は「やや快適」となった。1920×1080ドット最高品質のスコアは5237で、評価は「とても快適」となった。
「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果 | |
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1280×720ドット 最高品質 | 8967 |
1280×720ドット 高品質(デスクトップPC) | 9457 |
1280×720ドット 高品質(ノートPC) | 10659 |
1280×720ドット 標準品質(デスクトップPC) | 12608 |
1280×720ドット 標準品質(ノートPC) | 12494 |
1920×1080ドット 最高品質 | 5237 |
1920×1080ドット 高品質(デスクトップPC) | 5351 |
1920×1080ドット 高品質(ノートPC) | 6649 |
1920×1080ドット 標準品質(デスクトップPC) | 8982 |
1920×1080ドット 標準品質(ノートPC) | 8962 |
3840×2160ドット 最高品質 | 1607 |
3840×2160ドット 高品質(デスクトップPC) | 1612 |
3840×2160ドット 高品質(ノートPC) | 2153 |
3840×2160ドット 標準品質(デスクトップPC) | 3187 |
3840×2160ドット 標準品質(ノートPC) | 3185 |
「TOMB RAIDER」のベンチマークモードの結果は下に示した通り。1920×1080ドットHighの平均フレームレートが61fpsとなった。
TOMB RAIDERのベンチマーク結果 | |||
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MIN | MAX | AVERAGE | |
1280×720ドット Ultimate | 31 | 54 | 42.7 |
1280×720ドット Ultra | 58 | 96 | 73.8 |
1280×720ドット High | 76 | 130 | 99.9 |
1920×1080ドット Ultimate | 20 | 33 | 26.8 |
1920×1080ドット Ultra | 34.9 | 52 | 43.4 |
1920×1080ドット High | 48.4 | 74 | 61 |
以上の結果からLenovo Y50は、最新ゲームでもフルHD解像度なら最高画質または高画質でプレイできるパフォーマンスを持っているといえる。また、4K解像度でも画質設定を標準にすれば、ゲームによっては十分遊べそうだ。
ゲーミングノートPCとしての完成度は高い
Lenovo Y50はボディデザイン、基本性能、使い勝手の三拍子揃った完成度の高い製品だ。ゲーミングPCにありがちな奇をてらったデザインではないので、ゲーム以外の用途にも適している。4K IPS液晶の高精細な表示も魅力的であり、デジタル一眼レフなどの高画素カメラで撮影した写真のレタッチやDTP、グラフィックソフト、CADソフトなどでの作業にも向いている。価格はオープンで、直販価格は16万9560円。4K液晶やGeForce GTX 860Mを搭載していることを考えれば、価格もリーズナブルだ。最新ゲームを快適に遊べるノートPCが欲しいという人はもちろん、フルHD解像度に不満を感じている人にもお勧めしたい。