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Androidのシェアは85%、2大OSで96% 第3のOSにチャンス無し?

2014年08月15日 17時00分更新

文● 末岡洋子

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 iOS、Androidに続く“第3のOS”の余地がだんだんと少なくなってきた。米IDCが8月14日に発表した2014年第2四半期の世界スマートフォン市場は(http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS25037214)、前年同期比25%増と高成長を遂げた一方で、iOSとAndroidを合わせたシェアは96.4%になり、2つのOSの寡占状態が強まっていることを示した。

こちらのグラフはOSごとの端末価格別シェアを示したもの。Androidはやはりローエンドが占める割合が大きい

 市場全体のパイが大きくなれば他のOSの市場もある、と思われてきたが、スマートフォン市場に新OSが入るスペースはない、ということだろうか。

 第2四半期(4~6月期)の世界スマートフォン市場は、3億130万台を出荷した。四半期ベースで3億台に到達したのは初めてとなる。前年同期の2億4050万台から25.3%増の成長となった。

 OS別のシェアは、Androidが84.7%と2位以下を大きく引き離して独占している。2位のiOSは11.7%、3位はWindows Phoneで2.5%。4位のBlackberry(シェア0.5%)以下は1%にも達していない。

 今期は上位2位の独占がさらに進んでいることも明らかになった。中でもAndroidは前年同期比33.3%増と成長し、出荷台数は1億9150万台から2億5530万台に。シェアは79.6%から5ポイントもアップした。iOSも前年同期比12.7%増加し、出荷台数は3120万台から3520万台に増えたが、シェアでは1.3ポイント減少している。

 AndroidとiOSが拡大する一方で、第3のエコシステムを目指すWindows Phoneは前年同期比9.4%のマイナスで、シェアは3.4%から2.5%に下がった。BlackBerryは前年同期比78%ものマイナスを記録、シェアは2.8%から2ポイント以上下げた。

 Moillaの「Firefox OS」などを含む「その他」も、出荷台数が前年同期の290万台から今期は190万台と縮小、シェアは前年同期の1.2%から0.6%となった。これらの数字から、AndroidとiOS対抗を図っているWindows Phone、それにFirefox OSなどの新しいOSは、現時点では食い込めていないといえそうだ。

 AndroidについてIDCは、ニーズが高まっている200ドル以下のカテゴリーが成長を牽引したと分析している。第2四半期の出荷台数のうち200ドル以下は58.6%を占めており、「他のデバイスと比較して魅力的な選択肢になっている」という。Googleは6月に100ドル以下を想定したハードウェアリファレンス計画「Android One」を発表していることから、今後200ドル以下の価格帯でのさらなる成長が予想されるという。

 Androidのシェア84.7%のうち、29.3%を占めたのがSamsungだ。SamsungはAndroidのトップベンダーではあるものの、そのシェアは2年前の40%台から下がっているとIDCは指摘している。一方で、Xiaomi、Coolpad、Huawei Technologies、Lenovo、ZTEなどの中国勢やLGは出荷台数を増やしたという。

 iOSはこの1年で最低の出荷台数となったが、これまでのパターンでは第3四半期の終わりに新機種が登場して、第2四半期を超える台数を記録している。次期iPhoneは大画面になるとの予想は多い。

 Windows Phoneはシェアこそ落としたものの、「わずかながら改善しており、明確な第3のスマートフォンプラットフォームになった」とIDCは評している。Windows PhoneはMicrosoftが買収したNokiaが多くを占めているが、SamsungやHTCも採用している。SamsungやHTCはこのところWindows Phoneの最新機種を出していないが、HTCは「HTC One M8」のWindows Phone版を発表するという憶測がある。IDCは、2014年下半期から、インドのMicromax、ギリシャのPrestigio、米Blu Productsなどの提携OEMが拡大する点にも触れている。

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