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AppleとSamsungが歩み寄り!? 米国外での特許訴訟を取り下げ

2014年08月06日 19時30分更新

文● 末岡洋子

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 AppleとSamsungは8月6日、米国外でのすべての特許訴訟について取り下げることに合意したと発表した。折しもスマートフォン分野で2社のシェアは減少傾向にあり、2極時代に変化が訪れている。3年来続いた特許訴訟の後の歩み寄りは、2社の市場での勢いが薄くなったことと重なって見える。

 2011年4月にAppleがSamsungを提訴して以来続いている2社の対立に変化が訪れた。今回2社は、米国外での特許訴訟取り下げを明らかにしており、これにより日本、韓国、オーストラリア、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、英国での係争に終止符を打つ。あくまで訴訟の取り上げであって、特許ライセンス合意ではないとのこと。

 最重要市場である米国については今後も継続する。米国では2012年にカリフォルニア州北部連邦地方裁判所がAppleの主張を認め、Samsungに9億2900万ドルの損害賠償金支払いを命じた。Samsungはこれを不服として控訴中だ。

 同じ地裁ながら別件で争っていた訴訟については2014年5月、2件のAppleの特許侵害を認め1億1900万ドルの支払いが命じられた。ここではAppleに対しても、1件のSamsung特許を侵害しているとして15万8400万ドルの賠償金支払いが命じられた。当初Appleはハードウェアデザインの模倣にフォーカスし、Samsungが無線通信関連の特許を主張するというものだったが、直近ではAppleはユーザーインターフェース側に主張を拡大させており、AppleがSamsungを通じてAndroidを狙っていると見る向きもあった。

 2社は過去に数回和解を試みたが、物別れに終わっていた。Appleは2014年5月、Motorola Mobility(Google傘下、Lenovoに売却することで合意している)と特許訴訟の取り下げで合意している。

 一連の特許係争が始まった2011年のはじめ、SamsungはまだNokiaに次ぐ2位だった。同年中にSamsungはNokiaから王座を奪い、Appleとの2極体制を迎えるが、このところスマートフォン市場における2社のシェアは減少している。2014年第2四半期はSamsungは前年同期比7ポイント減少の25.2%、Appleは同1ポイント減の11.9%。それぞれ1位と2位を維持したものの、Huawei Technologies、Xiaomi、Lenovoなど中国ベンダーが大きな成長を遂げている。

 Appleと同様にAnrdoidと競合するMicrosoftは、Androidメーカーと特許ライセンス契約を結ぶという別のアプローチをとっている。Microsoftは今週始め、Samsungが合意を履行していないとして米国で同社を提訴している。

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