小気味よく動き回るカルロベローチェの動きなど、映像の質にも注目!!
「センシャラウンド改方式」のサウンドについて触れることが、メインになってしまったが、OPPOのBDP-105JPは、その音の良さにも貢献しているし、筆者宅の4Kプロジェクターに向けた、4Kアップコンバートの映像もなかなか良く出来ていた点にも触れておこう。
最近のデジタルアニメは、4Kにアップコンバートする際にディテールを掘り起こし過ぎてしまうと、描線のジャギーなどが目立ち、解像度不足が目に付くようになる。しかし、BDP-105JPの再生は十分なディテール感を確保したうえで、描線のジャギー感などはあまり目立たせない。スムーズな4K変換ができていた。
4K変換は映像機器(4Kテレビなど)でも行えるが、プレーヤー側で4K変換した方が良い結果になることが多い。そのあたりを含めて、BDP-105JPの実力はかなり高いと言えそうだ。最新モデルでは、高画質回路をさらに強化したBDP-105DJPもラインナップされている。もちろん4Kテレビやプロジェクターはまだ早いと感じている人が、フルHDでの再生を楽しみたい場合でも優れた映像を楽しめるだろう。
映画館でのスピーカーはあまり目にする機会はないが、実物を見てみると、家に置いたら箪笥のような存在感のある大きなスピーカーであることが多い。そんなスピーカーを1チャンネルあたり何本も使って再現しているのが、映画館のサラウンド再生だ。
これは映画館がとても広いスペースで、何百人もの収容力を持っているためだ。家庭のスペースでしかも自分一人か家族揃って見る程度の人数ならば、それほど大規模なスピーカーを使う必要はない。それどころか、極めてコンパクトなELACの301.2XLと302.1とサブウーファーの組み合わせでも劇場に迫る音質が実現できてしまった。
この組み合わせならば値頃感のある40V型クラスのフルハイビジョンテレビと組み合わせて、6畳間ほどのスペースでも容易にサラウンド環境が実現できる。それでいて音の迫力は、十分に劇場の迫力を味わえるものと言える。
後日談に代えて
個人的にはガルパンの音がガチだという話は、いろいろと噂を聞いていたが、その本当のガチさにも驚かされた。これは、サブウーファーなしで聴くのはもったない。近所迷惑にならないのなら、日曜日の昼間に思い切り大音量で鳴らすのが、最高に楽しいガルパンの楽しみ方だと思った。
追記として、視聴した編集部Kと筆者の後日談をお伝えしておく。編集部Kはその後、ELACの301.2とパイオニアのAVアンプSC-LX77を購入。筆者はOVAを編集部Kから譲り受け(Kは一般発売版も予約済みという猛者)連日視聴した後、気がついたらTVシリーズBD版を全巻ポチっていた。今回の視聴はそれだけの魔力のあるものだった。
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