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極上ボディでスタミナ抜群、WQHD対応の13.3型モバイルノート「dynabook KIRA V63」を検証 第1回

マグネシウムプレス加工技術などにより、優れたデザイン性と確かな堅牢性を両立

WQHDで14時間駆動、極上ボディの「dynabook KIRA V63」はモバイルに最適!

2014年07月25日 11時30分更新

文● 高橋量

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軽量&薄型で質感の高いボディ

 東芝の「dynabook KIRA」は、高品質な映像とサウンドが魅力のモバイルノートだ。クラムシェル型の「V」シリーズとしてはタッチパネル搭載のUltrabook「V83/29M」とタッチ非対応の「V63/28M」、タッチ非対応でディスプレーの解像度が1366×768ドットの「V63/27M」の3モデルがラインナップされている。今回取り上げるのは「V63/28M」で、タッチ操作に対応していないぶん薄くて軽いのが特徴だ。パーツ構成的には上位モデルの「V83/29M」と変わらないが、Ultrabookの条件のひとつであるタッチ操作に対応していないため、「V63/28M」は軽量薄型ノートにカテゴライズされる。

 フットプリントは約幅316×奥行き207mmで、A4用紙(幅297×奥行き210)よりもやや大きい程度。高さは7.6~17.9mmで、最厚部の数字だけを見るとそれほど薄いわけではない。だがエッジに向かって徐々に薄くなっていくデザインにより、実際に手にとってみると数値以上に薄く感じた。重量も約1.12kgと非常に軽く、片手で楽々と持ち上げることができる。

ボディの素材には、軽くて強度の高いマグネシウム合金を使用。天板部分にはヘアライン加工が施され、質感は非常に高い

本体前面の最薄部分。高さ7.6mmと非常に薄いが、マグネシウムプレス加工技術や「バスタブ構造」、「ハニカムリブ構造」といった技術で、優れたデザイン性と確かな堅牢性を両立している

最厚部となる本体背面の高さは17.9mm。液晶ディスプレイのヒンジのみで、インターフェース類は配置されていない

 これだけ薄いと排熱が気になるところだが、負荷の高い処理を実施してもキーボード上部がやや温かくなる程度で気になるレベルではなかった。だが3D系のベンチマークなど高い負荷がかかるとファンが強く回り、回転音が目立つ場面もある。もっとも、比較的負荷の軽いメールやネットなど日常的な作業ではファンが強く回転することもなく、ほとんど気にならないレベルだと言えるだろう。

 dynabook KIRA V63のディスプレーは13.3型で、解像度は2560×1440ドット。1920×1080ドットのフルHDのに比べ、約1.78倍の情報を1画面に表示可能だ。といっても標準ではWindows 8.1(64bit)のスケーリング設定によってアイコンやテキストが拡大表示されているため、作業領域としてのデスクトップはそれほど広くはない。だがドットバイドットの等倍表示に変更すると、デスクトップはフルHDよりも格段に広くなる。ただし文字やアイコンのサイズも小さくて見えづらくなってしまうため、標準収録の「東芝画面設定ユーティリティ」を使って好みのサイズに調整するといい。

2560×1440ドットの液晶ディスプレーは映像が精細で、写真を細部まで鮮明に映し出せる

標準状態のデスクトップ。Windows 8.1のスケーリング設定が「特大(200%)」に設定されていた

スケーリングをドットバイドットの100%に変更すると、デスクトップの文字やアイコンがかなり小さく表示される

 WQHD表示対応ディスプレーのメリットは、高解像度の写真をとても精細に映し出せる点にある。ためしにデジタル一眼レフで撮影した写真を表示してみたところ、フルHD対応ディスプレーでは表現できない細かなディティールまで鮮明に表示することができた。日常的に写真を楽しむのはもちろん、人によっては仕事で使う写真のチェックにも向いているだろう。

 dynabook KIRA V63は出荷前に1台ずつ個別に色調整が実施されているだけあって、映像の色合いは非常に鮮明かつ自然だ。写真や動画、ゲームなど、映像コンテンツを楽しむのには最適だと言える。また外部映像出力としては、3840×2160ドットの4K表示にも対応している。4K対応の液晶テレビやディスプレーがあれば、より精細な映像を楽しむことが可能だ。

グラデーションの階調表現も優秀。液晶表面は光沢あるグレアタイプで、光の映り込みはそれなりにある。液晶ディスプレーの角度を調整しながら使うといい


(次ページ「薄型ノートとしては使いやすいキーボード」へ続く)

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