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ネット銀行に続き、電子マネーを狙うフィッシング詐欺も

2014年06月26日 17時00分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 警視庁の発表によると、インターネットバンキングにおける不正送金被害の件数は、2012年の64件から13年は1325件と約20倍に急増。被害額も約4800億円から約14億600万円へ約29倍も急激に拡大した。今年も5月時点ですでに被害件数が873件に到達。被害金額については約14億1700万円にのぼり、わずか約5カ月間で昨年1年間分を上回っている。

 直接的に金銭を搾取できることから、フィッシング詐欺のターゲットとしてインターネットバンキングを狙う動きが活発化しているが、ここへきてそのターゲットが電子マネーにも広がっているようだ。電子マネーサービス「WebMoney(ウェブマネー)」を展開するウェブマネーが10日、WebMoneyを語るフィッシングメールやコミュニケーションアプリのなりすましに注意を呼びかけたのだ。

ウェブマネーのサイトで公開されているフィッシングメールの一例
ウェブマネーのサイトで公開されているフィッシングメールの一例

 そして、フィッシング対策協議会によると、WebMoneyをかたるフィッシングメールからリンクするフィッシングサイトが26日11時現在も稼働中であることを指摘。JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)にサイト閉鎖のための調査を依頼しているという。

フィッシング対策協議会のサイトで公開されているフィッシングサイトの一例
フィッシング対策協議会のサイトで公開されているフィッシングサイトの一例

 ウェブマネーとフィッシング対策協議会はサイト上で、詐欺の手口を紹介しつつ、フィッシングサイトでアカウント情報 (ウォレットID、パスワード、セキュアパスワードなど) を絶対に入力しないように注意をうながしている。

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