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業界人の《ことば》から 第96回

なぜ日本メーカーは、東京五輪の開催に期待を寄せるのか

2014年06月18日 08時00分更新

文● 大河原克行

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五輪のブランド認知度はまだ100%ではない

 実際、オリンピックのブランドを利用することは、企業にとっても大きなメリットがある。

国際オリンピック委員会(IOC)のEvan Hunt氏

 国際オリンピック委員会(IOC)のEvan Hunt氏は、「オリンピックには、204の国と地域が参加し、世界的なマーケティング活動が行われている」と前置きし、「オリンピックを表す5つの輪は、世界で最も認知度が高いブランドである、日本では71%がオリンピックファンだと回答している。また、ファン層は幅広く、60%以上の人が、オリンビックパートナーの製品を購入するという調査結果がある」と説明する。

 そして、日本においては、そのブランド価値がさらに大きいという。

日本における五輪の認知度は非常に高いが、まだ十分ではないとする

 Hunt氏は、「日本では96%の人が五つの輪を認知している。だが1ポイント差でトップではない。2020年までには認知度を100%にしてもらいたい」と語る。

 確かにオリンピックは、強いブランド価値を持つ。そして、東京オリンピックとなれば、日本での訴求は高まり、日本から世界に対する発信はさらに強力なものになるだろう。東京オリンピックは、スポンサー企業にとっても、そして日本にとっても、世界に対して、IT・エレクトロニクス技術を発信する絶好の機会であること間違いはない。

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