CPUの性能を計測する「CINEBENCH R11.5」
CPUの性能を計測する「CINEBENCH R11.5」の結果では、CPUの計算能力自体は低めとなっているが、これはデスクトップ用やデスクノート用の高性能CPUとくらべてのことだ。Atom ZシリーズはCPUの計算能力よりも省電力性能が重視されているため、納得できる結果だ。
ストレージのアクセス速度
ストレージのアクセス速度を計測してみたところ、シーケンシャルリードで毎秒123.2MBと、高速な結果が出ている。シーケンシャルリードについては高性能なHDDと同じ程度だが、ランダムアクセスに関してはHDDよりも格段に速い。これだけのアクセス性能であれば、システムやアプリの俊敏な動作を期待できる。
総合的な性能を計測する「PCMark」
総合的な性能を計測するベンチマークを試してみたところ、「PCMark 8バージョン2」の「Home accelerated 3.0」では「1213」という結果に。「PCMark 7」でも「2513」、「PCMark Vantage」では「4582」とスコアが低くなっている。内蔵GPUのパワーが低めなので、こちらもエンタメ系のテストでスコアが伸び悩んだ結果だと思われる。実際、使ってみた限りではアプリ起動時に一瞬もたつくことがあったりしたが、特にストレスを感じる場面はなかった。
バッテリー駆動時間のテストは
カタログスペック以上の結果に
バッテリー性能については以下の条件で駆動時間を計測したところ、テスト開始から10時間15分でバッテリー残量が5%に達し休止状態へ移行した。カタログ上ではWi-Fi接続時で約9.8時間とされており、公称値よりも長い結果が出ている。無線LANを利用した負荷の高いテストでこれだけもてば十分だろう。ネットを利用しないときは無線LANをオフにすることで、バッテリー駆動時間はより長くなるはずだ。
バッテリー駆動時間の計測条件
・Windows 8.1の電源プランを「バランス」に変更
・液晶ディスプレーの明るさを40%に変更
・無線LANはオン、Bluetoothはオフ
・ボリュームは50%に設定
・画面の明るさの自動調整機能を無効化
・「BBench」で10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
・満充電の状態からバッテリー残量が5%に達し休止状態へ移行するまでの時間を計測