カバーやチルトスタンドとしても使える
デタッチャブルキーボード
次に「PC-TW710S2S」に付属のキーボード「PC-VP-KB31」を見てみよう。なおキーボードが付属しない「PC-TW710S1S」については、本体とデジタイザーペンのみの構成となる。
キーボードは、上部に溝が用意されており、そこに「LaVie Tab W」本体を立てかけることで、クラムシェル型ノートのように使える。セットしてみたところ結構安定しており、電車などで移動中にキーボードで入力する必要がある場合でも、ヒザの上に置いて使えそうだ。
またこのキーボードは、マシンを使わない時は液晶ディスプレーを保護するカバーとしても利用可能だ。液晶ディスプレーを表側にセットすることも可能で、マシンを寝かせて使う「チルトスタイル」に最適だ。キーボード上部にはデジタイザーペン用の収納スペースが用意されているのも便利。また本体とキーボードはワイヤレスで接続されているので、それぞれを離した状態でも利用可能だ。
キーボードは85キーの日本語配列で、キーとキーが離れたアイソレーションタイプ。キーの下辺が丸みを帯びているのが特徴的だ。キーピッチは、デスクトップ向けフルキーボード並みの18.5mmとなっており、10.1型向けとしてはかなり大きめのサイズが確保されている。
キーストロークは約1.8mmで、最近の薄型モバイル端末向けとしては深めだ。前モデルのキーストロークは約1.5mmだったので、0.3mm深くなっている。一般的にはキーストロークが深いほうが入力時の手応えがあって使いやすいという人が多く、「LaVie Tab W」のキーボードはこだわりのある人にはピッタリだろう。そのぶんキー押下圧がいくぶん強い気もするが、このあたりは好みの問題だ。
全体的には使いやすいキーボードなのだが、個人的に気になるのはEnterキー周辺のキーがとても小さい点。英数字キーのキーピッチは18.5mmあるのだが、小さな記号キーを計測してみると、キーピッチが14mmしかなかった。また一部の特殊キーが省略されているのも残念。しかし、10.1型のサイズでこれだけのキーピッチを確保していることを考えればやむを得ないだろう。