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ソネット光サービスNUROの生みの親・会田取締役に、角川アスキー総研・遠藤が直撃!

なぜ世界最速サービス「NURO」を作ったのか?

2014年05月23日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部 撮影●小林伸

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“世界最速2Gbps”を謳うソネットのFTTHサービス「NURO(ニューロ)」の現状と今後の展開について事業責任者の会田容弘取締役に伺った(聞き手・角川アスキー総研 遠藤諭)

通信速度は下り最大2Gbps/上り最大1Gbps!
世界最速の光サービス「NURO」とは?

 “世界最速2Gbps”を謳うソネットのFTTHサービス「NURO(ニューロ)」。

 下り最大2Gbps/上り最大1Gbpsという個人宅向けの商用FTTHサービスとしては世界最速を誇る。通信速度を何より重視するASCII.jp読者にうってつけの選択肢といえるだろう。

 また、回線品質を向上・安定させるため、NTT東日本の光ファイバー回線を利用しつつも、インターネット網からユーザー宅に設置するONU(ホームゲートウェイ)まで一貫してサービス提供している。つまりソネットは回線事業者としてNUROを運営しているわけだ。

 ONUには最大速度450Mbpsの無線LAN機能を標準搭載し、PCとの有線接続は設定不要のプラグアンドプレイ化を実現、セキュリティーサービスも5台分を無料提供という隙のなさ。それでいて料金は、上記のサービス込みで月々4743円(税抜/2年間継続利用前提)。一昔前までは夢物語だったサービス内容が個人宅で利用できるようになったといえる。

NUROでは、ソネットがインターネット網からONUまでワンストップでサービスを提供する

 充実のサービス内容もあってか、早期に10万回線を目指す計画も足元では好調に推移しており、1年前のサービス開始月に比べ20倍以上の申し込みにまで増えているという。現在は1周年記念のプレゼントキャンペーンを実施中だ(2014年5月31日まで)。

 そこで今回は、NUROの事業責任者であり、ソネット取締役 執行役員専務の会田容弘氏に、立ち上げの意図とユーザーの反応、そして気になる今後の展開などについて広く語っていただいた。聞き手は角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員の遠藤諭。

聞こえるのは「速さ!安さ!安定!」
ユーザーの声はADSL勃興期から14年間、変わっていない

遠藤 「会田様はNUROの創設者と聞き及びました。まずは、NUROを立ち上げるきっかけや経緯を教えてください」

会田 「もともと私は、ADSLが始まったあたりからFTTHサービスの本格普及の頃までプロバイダー事業の責任者をやっていました。

 プロバイダー事業の役割は、基本的に各社どこも大差ありません。通信事業者の回線を前提に、IPアドレスを振って、お客様をインターネットにつなげて、カスタマーサポートして、課金する……機能そのものには差はないんです。

 一方で、お客様の声をずっと聞いていると、ADSLから光に世の中が変わってもニーズはあまり変わっていません。『もっと速いものが欲しい。もっと安いものが欲しい。もっと安定した回線が欲しい』――この3つに集約されるんですよ」

遠藤 「それって、あまりに基本ですよね。ずっと変わらないのですか?」

会田 「時代と共に技術は進化していくのですが、さらなる速度を求める声、価格の低減を求める声は相変わらず存在しているのです。

 当然、僕らはお客様の声に応えたいのですが、プロバイダーの範囲でできることは限られているんですね。しかし、そういったお客様の本質的なニーズに応えるサービスを出したいという思いがずっとあったんです」

遠藤 「プロバイダーってユーザーのフロントエンドにいるにもかかわらず、ポータルサービス的なところではいろんなことができるけれど、サービスの一番本質的なところが変えられない、と」

ソネットが回線事業者になってまでNUROを立ち上げた理由

会田容弘氏。ソネット取締役 執行役員専務。NUROをゼロから立ち上げた事業責任者
遠藤諭。角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員。プログラマーを経験後、1985年アスキー入社。1991年より『月刊アスキー』編集長、アスキー取締役などを経て2013年2月より現職

会田 「ソニーのDNAの影響もあり、『世の中にあったらいいなと思うものは、自分たちで作ればいいんじゃないか!』と(笑)。もしソネットがスペックや価格も含めてend to endでお客様に提供できる方法があるなら、チャレンジしない理由はないんじゃないか……という想いがそもそものスタートだったんです。

 いったいどんなチャレンジだったかというと、通信事業者は通常局舎に置く設備と、お客様の家に置くONUという機械を使ってサービス提供をしています。

 そこに僕らは『GPON』という通信規格の設備を導入することにしたのです。そして、それに対応するGPON規格のONUをメーカーさんに作ってもらいました。このGPONは規格上、下り最大2.5Gbpsまで出ます。

 後発参入になりますので、競合相手と同じことをやっても仕方ありません。どうせやるなら世界で一番スピードが出せるものを、ということで、日本では導入事例があまりなかったGPONを持ってきたんです」

遠藤 「なるほど! 物理層の光ファイバーは一緒だけど、プロトコルというか、通信している規格と機材は違うと。では、ユーザー宅までのいわゆるラストワンマイルはどうなっているんですか?」

会田 「NURO用に通信事業者様から光ファイバーをお借りして、使わせていただいています。宅内工事も自社で担当させていただいています」

遠藤 「GPONってあまり聞かない言葉ですよね。他国では使われているんですか?」

会田 「じつはグローバルだと結構使われているんですよ。ヨーロッパやアメリカ。中国もそうですね。ところが面白いことに、GPONは下り最大2.5Gbpsまで出るのに、そんなスピードで使っている事業者はどこにもいないんですよ」

海外ではポピュラーな通信規格「GPON」の性能をめいっぱい使うことで、これまでの通信速度限界を超えたサービスの提供に成功した

遠藤 「それはなぜ?」

会田 「みなさん、100Mbpsぐらいのスピードで使われています。理由は、日本以外の市場ではそこまでマーケットが求めていないからなのかもしれません」

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