ハードの地力を軸に、どうソリューションを展開するかがカギ
レノボ自身は、エンタープライズソリューションを持たず、ハードウェアビジネスに特化している。ここにきて、1000人規模のソフトウェアエンジニアに対する投資を行ったり、クラウドサービス事業を展開したりといった動きがあるが、エンタープライズソリューションに向けた体制はまだ脆弱だ。その点をIBMとの連携で補完するというわけだ。
また、日本においても、今後5年間に渡り、日本IBMが保守サポートを行うことを決定しており、IBMのx86ユーザーは継続的なサポートを受けることができる。「この契約は最低で5年ということ。言い換えれば5年以上先も、サポートを継続する可能性がある。これはお客様の声を聞いて決定したい」と、ラピン社長は語る。
PCによる既存ビジネスを成長させながら、IBMのx86サーバー事業の買収、Motorola Mobilityのスマートフォン事業買収といった新たな成長領域への地盤固めの1年となった今年度は、確かにレノボにとって、重要なマイルストーンの1年といえるだろう。
この新たな事業体制をもとに、4月から始まる同社新年度以降、どんな成長曲線を描くのかが注目される。
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