Windows XPマシンからの買い替えなら、大きく性能が向上
Lenovo G500/G510は、コストパフォーマンスと使い勝手に優れたベーシックノートPCであるが、Windows XPマシンから乗り換えた場合、どれくらいパフォーマンスが向上するのだろうか。
そこで、Windows XP時代後期のスタンダードノート「ThinkPad R61e」を用意し、Lenovo G500/G510とパフォーマンスを比べてみた。ThinkPad R61eは、2007年7月に発売された製品で、CPUとしてCore 2 Duo T7100(1.8GHz)を搭載し、メモリは512MB、HDDは80GBである。当時としては、なかなかハイスペックな仕様だったが、これでもWindows 8は動作しない。
ここでは、ベンチマークプログラム「PCMark05」を利用して、ThinkPad R61eとLenovo G500/G510のパフォーマンスを計測してみた。
結果は下の表にまとめた通りだが、CPU性能を計測するCPU Scoreの結果は、ThinkPad R61eが4723なのに対し、Celeron搭載のLenovo G500は5331、Core i5搭載のLenovo G500は9872、Core i5搭載のLenovo G510は10230という結果になった。
6年半前にハイスペックであったThinkPad R61eだが、現在ではエントリークラスのLenovo G500には及ばない。また、メモリー性能を計測するMemory Scoreやグラフィックス性能を計測するGraphics Score、ストレージ性能を比較するHDD Scoreの結果も、すべてCeleron搭載Lenovo G500がThinkPad R61eを上回った。
OSや搭載メモリーに差があるので、直接の比較はできないが、実際の使用感でも差は感じる。
各機種でOSの操作やアプリの起動、Webブラウズなどを行ってみたところ、ThinkPad R61eでは、レスポンスが遅くてイライラさせられることが多かったが、Lenovo G500/G510では、当然のようにそうした不満は感じなかった。
Celeron搭載モデルとCore i5搭載モデルでは、やはりCore i5搭載モデルのほうがよりレスポンスが高速であったが、ベンチマーク結果ほどの差は感じなかった。予算が限られる場合は、低価格なCeleron搭載モデルがお買い得だ。
ただし、Lenovo G510は、Lenovo G500のCore i5搭載モデルに搭載されているものよりも、世代が新しいCore i5を搭載する(Lenovo G500は第3世代Core i=Ivy Bridgeを搭載しているが、Lenovo G510は第4世代Core i=Haswellを搭載)。さらに、HDDとSSDを一体化したSSHDを採用しているため、非常に快適であった。
PCMark05のHDD Scoreが他の3モデルの3倍以上となっていることからも、SSHDのパフォーマンスの高さがよくわかるだろう。実使用では、データの読み込み速度の速さがCPUなどほかのスペックよりも体感に強く影響するケースは多々あるので、高価でもSSHD搭載のLenovo G510を選ぶ意味は十分あると言えそうだ。