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いかにして生き残れるモノ=変化できるモノになったのか

“地道さ”が生んだ新しいThinkPad X1 Carbonの“新しさ”

2014年02月19日 12時00分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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左からレノボ・ジャパン 先進システム開発・第一先進システム設計の米田雅春氏、ノートブック開発・第二ノートブックソフトウェアの河野純也氏、ノートブック製品 機構設計の大塚亮氏

 WQHD解像度(2560×1440ドット)のIPS液晶パネル、シチュエーションに応じて機能が変化するタッチ式の「Adaptiveキーボード」といった新要素をそなえつつ、前モデルよりも薄くなった新しいThinkPad X1 Carbon。

 Adaptiveキーボードはこれまでになかった“新しいタイプのインターフェース”だ。搭載にあたって課題が多かったことは想像に難くない。レノボ・ジャパン 先進システム開発・第一先進システム設計の米田雅春氏、ノートブック開発・第二ノートブックソフトウェアの河野純也氏、ノートブック製品 機構設計の大塚亮氏に設計秘話をきいた。

—— モードを切り替えて、シーンに応じてファンクションキーの役割を変更する……Adaptiveキーボード、斬新ですね。

河野「やはり今回一番のポイントですね」

—— 企画段階からあったアイディアなのですか?

大塚「そうです。『ThinkPad X1 Carbon(Gen1)』の新しいものを作ろう! ということになって、ほぼ同時に決まったアイディアでした」

—— そうなんですか。普通のキーボードを搭載したPCとは、設計のプロセスや手間は全く変わってきますよね。

河野「もちろん変わりますね。何より、ファンクションキーがハードで搭載されないというのは、ソフトウェア設計的にもかなり困るんですよ。BIOSに下りるのも一苦労です」

—— そういえば! ……こういう場合どうするんですか?

河野「はじめは外部のキーボードを接続したりしていたのですが、毎回つなげるのも中々大変なので、ナンバーキーにファンクションキーを割り合てて使っていました」

—— なるほど。そもそもAdaptiveキーボードって、どのチームが考えたコンセプトなのでしょう?

大塚「ユーザーエクスペリエンスのチームですね」

「初めは『え……』と思いました」と米田氏

—— 設計の立場として、Adaptiveキーボードのコンセプトを初めて知らされたとき、率直にどう感じましたか?

米田「……言っても大丈夫ですかね?」

大塚「個人の見解としてね(笑)」

米田「初めは『え……』と思いました」

一同「(笑)」

米田「しかしコンセプトを深く知ると同時に、これは確かにいいものだぞ! とも思いました。使ってみるとかなり便利ですし」

—— ホーム/Web ブラウザ/Web会議/ファンクション/レイフラットという5モードは、どのように決めたのでしょう?

河野「企画当初はもう少し色々あったんですよ。音楽再生モードとか。でも、Adaptiveキーボードは“戻る”ができないので、使い勝手から考えて5モードが限界だろうということになりました。例えば20モードあったら、ファンクションに戻るのに十何回かタップする必要が出てきて大変です。それで、この4つ+レイフラットの5つが最終的に残ったという感じです」

ディスプレー側をフラットに倒すとAdaptiveキーボードが自動的に切り替わる「レイフラットモード」。ディスプレーをワンタッチで180度回転できる

—— 「レイフラットモード」は面白いですね。倒すと勝手に切り替わるという。

河野「始めはどうかな、という気もしたのですが、取引先に資料を見せるときなど確かに重宝しますね」

大塚「『180度しっかり開く』というのも新しいX1 Carbonの特徴です。前モデルは微妙に浮いてしまう箇所があったのですが、今回は完全にフラットになるので、机などに置いて上からタッチしてもがたつきません」

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