2タイプの「DirectCU II」クーラー
今回試した4モデルに採用されている「DirectCU II」クーラーは、「CoolTechファン」採用タイプと従来ファンタイプの2種類だ。またGeForceとRadeonで、ヒートシンク形状などに大きな差はないが、Radeonモデルは裏面プレートが備わっていなかった。
まずは、新タイプ「DirectCU II」クーラーといえる「CoolTechファン」採用の「GTX780-DC2OC-3GD5」を分解していこう。
続いては従来ファンを2基備える従来タイプの「DirectCU II」クーラーだ。分解は裏面プレート非装備の「R9270X-DC2T-2GD5」で行なっている。
ハイエンドGPUに比べて発熱量が少ないミドルGPU向け「DirectCU II」クーラーのため、クーラーカバーがプラスチック製になっていたり、ファンが8cm角相当になっていたりと「CoolTechファン」採用タイプとは違いが随所に見られる。
ビデオカード定番のGPUツール
「GPU Tweak」
最近は付属していないビデオカードの方が少ないGPUツール。当然ながら、ASUSのビデオカードも「CPU-Z」ベースの「GPU Tweak」が付属。GeForceとRadeonでカスタマイズできる項目は変わってくるが、GPUコアクロックやメモリークロック、ファン回転数、Power Targetなど、ひと通りの設定と4種類のプロファイル登録などが行なえるようになっている。
このあたりの機能は、ほかのメーカーのツールも備えているが、「GPU Tweak」はGPU負荷の低いゲームを遊ぶときに便利なフレームレート固定機能を備えている。
GPU負荷の低いゲームでもGPUはフルで動作してしまうため、無駄な電力消費と発熱が行なわれている。しかし、この機能を使ってフレームレートを30fpsなどに固定してしまえば、GPU負荷は低下。おのずと消費電力や発熱はダウンすることに。
もちろん、ゲーム側の設定でフレームレートを固定することもできるが、「GPU Tweak」ならGPUコアクロックやファンスピードとともに調節して、設定を保存しておけば、より低消費で静かな環境でのゲーミングも可能だ。ただ、重量級ゲームを遊ぶ際に解除を忘れると、カクカク状態になるが……。
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