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BF4も新生FF XIVもこのビデオカードで快適間違いなし 第2回

ASUSのビデオカードは鉄板メーカーならではの高信頼、高耐久

2013年11月19日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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2タイプの「DirectCU II」クーラー

 今回試した4モデルに採用されている「DirectCU II」クーラーは、「CoolTechファン」採用タイプと従来ファンタイプの2種類だ。またGeForceとRadeonで、ヒートシンク形状などに大きな差はないが、Radeonモデルは裏面プレートが備わっていなかった。

 まずは、新タイプ「DirectCU II」クーラーといえる「CoolTechファン」採用の「GTX780-DC2OC-3GD5」を分解していこう。

GTX780-DC2OC-3GD5のパーツ構成。金属製のクーラーカバーを採用し、電源回路部にはヒートシンクが取り付けられている。写真中央部の部品は、基板のゆがみを抑える補強ステーになる

10cm角相当の「CoolTechファン」と従来ファンを備え、ヒートシンクには10~6mmの太さの異なるヒートパイプを5本装備している

基板裏面の保護だけでなく、放熱にもひと役かっている裏面プレート。残念なことに、R9280X-DC2T-3GD5には備わっていない

デジタル電源回路部はコンデンサーやチョーク、MOSFETがキレイに並んでいるオリジナル基板。リファレンスデザインの6+2フェーズより、2フェーズ多い8+2フェーズ構成になっている(R9280X-DC2T-3GD5も同じ8+2フェーズ電源回路を搭載)

 続いては従来ファンを2基備える従来タイプの「DirectCU II」クーラーだ。分解は裏面プレート非装備の「R9270X-DC2T-2GD5」で行なっている。

 ハイエンドGPUに比べて発熱量が少ないミドルGPU向け「DirectCU II」クーラーのため、クーラーカバーがプラスチック製になっていたり、ファンが8cm角相当になっていたりと「CoolTechファン」採用タイプとは違いが随所に見られる。

R9270X-DC2T-2GD5のパーツ構成。GTX760-DC2OC-2GD5では、裏面プレートが追加される

ヒートシンクのフィン形状は独特な凹凸形状が施され、放熱面積を増やしている。8mm経の極太ヒートパイプを3本備える

クーラーの名が表すように、ヒートパイプはGPUコアと直接接触する仕組みになっている

R9270X-DC2T-2GD5の基板。ミドルGPU搭載モデルも、当然「Super Alloy Power」を搭載。チョーク部にはしっかり“SAP”のロゴが刻印されている

ビデオカード定番のGPUツール
「GPU Tweak」

 最近は付属していないビデオカードの方が少ないGPUツール。当然ながら、ASUSのビデオカードも「CPU-Z」ベースの「GPU Tweak」が付属。GeForceとRadeonでカスタマイズできる項目は変わってくるが、GPUコアクロックやメモリークロック、ファン回転数、Power Targetなど、ひと通りの設定と4種類のプロファイル登録などが行なえるようになっている。

見慣れたGPU-ZがベースのGPU Tweak。オーバークロック&ゲーミング向けの「R.O.G.」シリーズのSkinが使われたGPU-Zも付属

初心者にうれしい「Gaming」と「Power Saving」プリセットを搭載。カスタマイズ内容は4つまで保存できる

「Fan1 Speed(%)」項目の「User Define」ボタン横の歯車ボタンをクリックすることで、GPUコア温度に応じたファンの回転数を設定できる

 このあたりの機能は、ほかのメーカーのツールも備えているが、「GPU Tweak」はGPU負荷の低いゲームを遊ぶときに便利なフレームレート固定機能を備えている。

 GPU負荷の低いゲームでもGPUはフルで動作してしまうため、無駄な電力消費と発熱が行なわれている。しかし、この機能を使ってフレームレートを30fpsなどに固定してしまえば、GPU負荷は低下。おのずと消費電力や発熱はダウンすることに。

 もちろん、ゲーム側の設定でフレームレートを固定することもできるが、「GPU Tweak」ならGPUコアクロックやファンスピードとともに調節して、設定を保存しておけば、より低消費で静かな環境でのゲーミングも可能だ。ただ、重量級ゲームを遊ぶ際に解除を忘れると、カクカク状態になるが……。

GPU Tweakからフレームレートと液晶リフレッシュレートを変更可能なのはおもしろい。ビデオカードでは、あまり利用する機会はないが、BIOSアップデートも行なえる

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