森ビル所有の六本木ヒルズは11日、今年のクリスマスイルミネーション「Roppongi Hills 10th Anniversary Christmas」に、全216枚の有機ELデバイスを用いることを発表した。
採用されたのは三菱化学とパイオニアが出資するMCパイオニアOLEDライティング製有機EL(OLED)「VELVE」で、サイズは14cm角のものが108枚、7cm角のものが108枚。同社は次世代の照明デバイスとしてOLEDの商品化を進めており、現在のOLED照明製品の主力のひとつ。
VELVEはフルカラーの調光・調色機能を持つほか、面発光のため柔らかな光を持ち、薄型・広面積に用いる次世代照明デバイスとして期待されている。
MCパイオニアOLEDライティングでは、従来の蒸着プロセスで製造していたものから発光層を塗布プロセスで製造することにより製造コストを低価格化した製品を2013年9月からサンプル出荷しており、2014年には量産出荷を開始する予定。
OLEDはLEDよりも発熱が少なく、原理的には発光効率も高いなどメリットも多く、次世代照明として期待できる。