インストラクターは現役GTドライバー!
筆者もSUPER GTのGT500クラスのマシンで体験したのだが、ラフにアクセルを開けたときのテールスライドの感じまで再現していることに驚きを隠せなかった。実際にはパワーに負けてプッシュアンダーステアが出まくりの、スピンしまくりであったのだが、常駐のインストラクターの方にアドバイスをいただきながら走ると、だんだんミスが少なくなり、10周目にさし掛かる頃には、コースアウト無しで富士スピードウェイを周回できるようになっていた。
そのインストラクターは、なんと千代勝正選手! SUPER GTの第7戦 オートポリスではコースレコード合戦で予選を熱く盛り上げ、あの「DIJON IS(インフィニットストラトス) GT-R」がチーム結成初のフロントローを果たした立役者。10月19~20日の全日本F3選手権14~15戦でも連続優勝している大活躍の若手有望株なのだ。
そんな千代選手がレースやテスト、取材などが無い日は開店から閉店までほぼフルタイムで常駐し、シミュレーター上のマシンセッティングやドライビングのアドバイスをしてくれるという、ドライビング向上を目指す人々にはまさに夢の様な空間だ。
そんな千代選手も、11月14日から始まるマカオグランプリに向けてこのシミュレーターで猛特訓中。マカオは市街地コースでレースウィーク以外ではコースを走ることが不可能なために、シミュレーターでの練習はかなり有効なのだそうだ。