多種多様なノートPCを発表した
レノボ
レノボは、ノートPCを4機種発表。この4機種は、すべて液晶部分が180度以上開く構造になるとともに、このうち3機種がノートPCとしてもタブレットPCとしても利用できる、いわゆる「2 in 1」仕様となっている。レノボは、この仕様のPCを「マルチモード」と呼び、今後マルチモード対応PCを強くアピールしていきたいという。
まず1機種目は、「Yoga 2 Pro」。液晶が360度開くヒンジを採用したYogaシリーズの最新モデルで、13.3型液晶を搭載している。液晶が360度開く構造は従来通りだが、液晶の表示解像度が3200×1800ドットと、フルHD超の高精細表示に対応。また、重量が1.39kg、厚さが15.5mmと、薄型軽量化も合わせて実現されている。実際に従来モデルと比較できたわけではないが、液晶の高解像度化と合わせ、薄型軽量化の実現は非常に大きな魅力と言えるだろう。
タブレットモードではキーが沈んで押せなくなる
Yogaキーボード!
次に、「ThinkPad Yoga」。ついにThinkPadにもYogaブランドの製品が追加されることになった。ヒンジ構造はYogaシリーズに近く、もちろん液晶は360度開くが、ThinkPadブランドのため、非常に優れた堅牢性が維持されている。そして、液晶を360度開いてタブレットモードにした場合には、キーボードのキーが沈んで、物理的にキーが押せなくなるようになっている。こういった仕様は通常Yogaシリーズにはないもので、品質重視のThinkPadシリーズらしい特徴と言える。
液晶は、12.5型でフルHD表示に対応。タッチパネルは標準搭載で、デジタイザーペン対応モデルも用意される。サイズは316×221×18.8mm、重量は1.58kg(デジタイザー非搭載モデル)。
「Flex 14」および「Flex 15」も、液晶が180度以上開く構造ではあるが、Yoga 2 ProやThinkPad Yogaと異なり、300度までしか回転しないヒンジを採用することで低価格化を実現した製品だ。タブレットモードには変形しないものの、ノートPCモードやスタンドモードでの利用に対応する。メインストリーム向けの低価格モデルであり、見た目にも廉価版という印象を強く受ける。それでも、ノートPC形状以外での使い方を提案できる点は、他のメインストリーム向けPCにはない特徴と言えるだろう。
搭載液晶は、Flex 14が14型、Flex 15が15型で、表示解像度は双方とも1366×768ドット。タッチパネルも標準で搭載する。
最後に、「Flex 20」。19.5型液晶を搭載するオールインワンPCだ。バッテリーを内蔵しており、約3時間の駆動が可能で、家庭内などで持ち歩いて好きな場所で使える点が特徴。背面のスタンドを倒せば水平の状態でも使えるので、家族でマルチプレー対応のゲームを楽しむこともできる。
スタンドを開いて立てて置けば、通常のオールインワンPCとして利用可能だ。ただ、液晶の表示解像度が1600×900ドットと、フルHDに届いていないのは少々残念だ。
本体サイズは509.3×311.7×20.5mm、重量は約3.5kg。タブレットPCのように気楽に持ち運ぶというのは難しいが、部屋を移動するぐらいなら軽々持ち運べるだろう。