独特の機能を搭載するブラウザーたち
スマホと連携可能なそのほかのウェブブラウザーとしては、「Opera 15」や「Sleipnir 4」がある。ユーザー数はFirefoxやChromeには劣るものの、ほかのブラウザーにはない独特の機能が搭載されているため、ヘビーユーザーを中心に人気が高い。どちらのブラウザーも無料で手に入る。
操作の速さにこだわるなら「Opera 15」
Operaの特徴は、ウェブページにアクセスするための操作を短縮するための機能を多く揃えている部分にある。その代表的なものが「マウスジェスチャー」機能だ。
マウスジェスチャーとは、マウスのボタンを押しながら任意の軌跡を描くことで、ページの戻る/進む、タブを閉じるなどをコントロールできるというもの。ソフト内のボタンまでポインターを動かす手間が省けるため、FirefoxやChromeでマウスジェスチャーのアドオンを入れているという方もいるだろう。Operaはこの機能を標準で備えているのだ。
また、よく見るサイトをすばやく開くための「スピードダイヤル」という機能もある。スピードダイヤルは任意のサイトを一覧で表示するという、ブックマークなどに近い機能。ブックマークと比べてアイコンが大きく表示されたり、スタートページとして起動直後に現われるなど、すばやく開くための工夫がされている。
さらに、あとで読む機能の「スタッシュ」や、旬のニュースを自動取得する「ディスカバー」といった機能も用意している。
そして、モバイルユーザーにとってありがたいのが、接続が不安定な場合の読み込み速度を改善する「オフロードモード」。これは、Operaのサーバー側でデータを圧縮することで、読み込み速度を上げるという機能。
画像のクォリティーは下がるものの、低速のモバイルデータ通信でもストレスなくウェブ閲覧できるようになる。ちなみに、上記の機能はAndroid版、iOS版のOperaにも備わっている。
なお、正式バージョンとして提供されているOpera 15をはじめ、Opera Nextとしてダウンロード可能なベータ版「Opera 16」、そしてデベロッパー向けプレビューバージョンである「Opera 17」もダウンロードが可能だ。
機能てんこ盛りの国産ブラウザー「Sleipnir 4」
これまで挙げたブラウザーはすべて海外製だが、「Sleipnir」は国内のメーカーの手によって開発されたブラウザーである。
FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークの投稿もRSS記事と合わせて串刺しで読めるリーダー「FeedReader」や、Operaよりもさらに多くの操作ができるマウスジェスチャー、ウェブページのサムネイル画像付きで見やすいタブ機能など、じつに多彩な機能を持つ。
中でも便利なのが、ブラウザーのレンダリングエンジンを切り替える機能。標準ではChromeと同じ「Blink」でレンダリングを行なうが、アドレスバーの右にあるアイコンから「IE7」「IE10」へと切り替えることができる。
サイトごとにどちらのエンジンを使うかを指定することも可能なので、例えばよく見る動画サイトはIEのエンジンで、それ以外はBlinkで、と細かくカスタマイズすることも可能だ。こちらも、Android版とiOS版が用意されている。
なお、8月8日に公開された最新版(4.3.2.4000)では、Blinkが更新されているほか、カスタマイズで検索結果ごとにタブグループを作成するような設定が追加されている。
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