旬な機能を比較してみた
ここまでで現在の主要ブラウザーと言える6つを紹介したが、イマドキのブラウザーで“旬”なところ――同期機能やアドオン拡張、スマホ版の有無などをまとめてみた。
同期はブックマークはどのブラウザーでも利用できるが、開いているタブの同期ができるのは案外少なめ。
機能面においてはアドオン拡張は全ブラウザーで対応するが、ジェスチャー操作が可能なのはOperaとSleipnirのみだった。
対応OSについては意外とスマホ(Android、iOS)版を用意しているブラウザーが多い中、やはりIEだけはWindowsのみ(Windows Phone版はあるが……)となる。
各ブラウザーのパフォーマンスをチェック!
上記の機能以外にも気になるところがある。表示速度やメモリー消費量などパフォーマンスだ。
そこで、ウェブブラウザーの起動速度、「ASCII.jp」のトップページを開く速度、そして「ASCII.jp」のトップページとGoogle検索、Googleマップの3サイトを開いた状態での消費メモリーを調べてみた。
各テストとも差を付けるために、あえてAtom Z2760+2GBメモリー+Windows 8という非力なPC環境において行なっている。
起動速度は意外にもIEが最速!
アプリアイコンをダブルクリックしてから開くまでの速度は、IE10がわずかに速い。MS謹製のため、OSに最適化がされているからと思われる。
ChromeとOperaが続くが、いずれも体感的にはほとんど差がなかった。Sleipnirについては、機能が多いため読み込みや各機能の起動に時間がかかっているものと思われる。
サイトを開く時間もIEが最速
ASCII.jpのトップページを開くまでの時間を計測。画像も多く、それなりに時間がかかったが、ここでもIEがタントツに速いという結果に。
次点として、レンダリングエンジンを刷新したChromeの速さが目立つ。Sleipnirも同じBlinkだが、タブなどインターフェース面の描画にも影響しているのだろうか。
「WebKit」のレンダリングエンジンを搭載しているのはOperaとSafariだが、この2つもかなり差が付いている。同種のエンジンを使っていても、実装のしかたによって速度が大きく異なることがわかる。
消費メモリーがもっとも少ないのは「Opera」
消費メモリーについては、WebKitを搭載する「Opera」や「Safari」が優秀。ChromeはBlinkでスリムになったが、逆に消費メモリーはSafariを上回る結果となった。
Firefoxは100MBを超えるが、現在省メモリー化を図るプロジェクトが進行中とのことなので、以後のバージョンアップに期待。IEは高速に動くがその分消費メモリーも多い。低スペックのPCで使う場合は、ほかのブラウザーへの変更が必須といえる。
次回はアドオンでブラウザーをより便利に使う!
以上、主要ブラウザーについて詳しく見てきたが、次回はブラウザーの機能を拡張するアドオンをチェック! 比較的アドオンが豊富なFirefoxとGoogle Chromeを中心に紹介していく。
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