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シングルサーバーでのインメモリアナリティクス利用も可能に

クラウド型導入も容易に!「使いやすい」SAS 9.4リリース

2013年08月02日 13時45分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 SAS Institute Japanは8月1日、同社のアナリティクスプラットフォーム最新版「SAS 9.4」、およびSAS 9.4を基盤とする製品の第一弾「SAS Visual Analytics」最新版の国内提供開始を発表した。従来のオンプレミス型、ホスティング型に加えて、パブリック/プライベートクラウド型の導入も容易になった。

 SAS 9.4では、インメモリアナリティクス技術を用いて高速なデータ処理/分析を行う「SAS High-Performance Analytics」の機能を、従来のMPP(超並列処理)型だけでなく、新たにSMP環境(シングルサーバー)でも活用できるようになった。これにより、シングルサーバーにSASのアナリティクス製品を導入済みの顧客は追加費用なしでビッグデータ分析を行うことが可能となった。

複数サーバーによる超並列処理(MPP)だけでなく、シングルサーバー(SMP)環境でもインメモリアナリティクスが利用可能に

 なお、顧客のビジネスニーズに合わせて「データマイニング」「テキストマイニング」「統計解析」など6種の機能に特化したHigh-Performance Analyticsパッケージ群も提供を開始している。

インメモリアナリティクス製品のラインアップ。High-Performance Analyticsパッケージ6種も提供開始

 また、SAS 9.4ではクラウド環境と親和性の高いアーキテクチャに変更され、プライベート/パブリッククラウド環境へのSAS製品導入が容易になった。SASソフトウェアにOS、Webサーバ、アプリケーションサーバ、管理ツールなどをパッケージした「SAS vApp」という形態でソフトウェアを提供することで、インストールや設定の作業を大幅に簡素化する。

SAS仮想アプリケーション「SAS vApp」によりインストールが大幅に簡素化される

 直感的なインタフェースでデータ分析や視覚化を行うビジュアルデータ探索ソフトウェアのSAS Visual Analytics最新版では、予測型アナリティクスを中心に、BI機能やデータロードまで広範な機能強化が図られた。アナリティクスでは、新たにディシジョンツリー(決定木)と需要変動要因を利用した時系列予測、予測シミュレーション機能をサポートしている。

SAS Visual Analytics最新版ではディシジョンツリーをサポート

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