ロモグラフィーは、ポートレートレンズの名機「Petzval」の復刻版プロジェクトを立ち上げ、CAMPFIREでの資金調達を行っている。
Petzvalは、1840年にウィーンにてJoseph Petzvalが発明したポートレートレンズ。Petzvalを使用すると、中央はシャープで、背景が渦巻くようにぼけた独特の印象を与える作品に仕上がるという。その個性的な雰囲気を引き継ぎ、デジタル一眼レフ用レンズ「The Lomography Petzval Portrait Lens」として復刻する計画だ。マウントは、Nikon FマウントとCanon EFマウントの2種類を開発中だという。
復刻版は、Petzvalの仕様を継承した古典的なレンズとなる予定。真鍮製で、ロシア製の光学ガラスレンズを採用するほか、差込式の板による絞りシステムを使用する。また、現代版の新たな機能として、Petzvalの効果をあたえる動画撮影に対応した。開放F値は2.2と、Petzvalより明るい(PetzvalはF3.6)。フィルター径は67mmとなっている。本体サイズは約縦80×横85×長さ120mm、重量は約500g。
プロジェクトの資金は、日本ではCAMPFIRE、英語圏ではKickstarter、台湾ではFling Vで募集中だ。製品化が実現すれば世界各国で入手可能だという。
同社は「彼(Joseph Petzval)が発明したレンズ(Petzval)が1840年に写真界を変えたように、新しく誕生するLomography Petzval Portlait Lensは21世紀に現代の一眼レフカメラ界に、信じられないようなインパクトを及ぼすことだろう」と述べる。CAMPFIREでの目標資金額は100万円だ。募集期間は2013年7月26日から8月27日までだが、7月31日時点で460万円以上が集まっている。製品化を心待ちにしたい。