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通信プロトコルを問わず広域Ethernetの通信データを保護「COMCIPHER XL2B」

NEC、AES 256ビットで10Gbpsに対応したWAN暗号化装置

2013年07月24日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 NECとNECマグナスコミュニケーションズは7月23日、実効速度で10Gbpsの転送速度に対応したレイヤー2のWAN暗号化装置「COMCIPHER XL2B」の販売開始を発表した。広域Ethernet回線のデータ暗号化などへの適用が見込まれる。

COMCIPHER XL2B

 COMCIPHERは、WAN終端装置とLANのエッジルータやスイッチの間に接続するだけで回線区間の暗号化を行う製品シリーズ。ポイントツーポイント通信のほか、マルチポイント間通信にも対応している。同シリーズはスループット2Mbps~10Gbpsの5製品をラインアップしており、XL2Bは最上位機種となる。

 新製品のXL2Bは暗号アルゴリズムにAES(256ビット)を採用しており、米国政府の調達標準規格FIPS-197に準拠する。また、双方向通信で10Gbpsのスループットに対応しており、暗号化/復号処理の遅延時間は1ミリ秒以下。これにより、遅延が許されない音声通話や映像配信といったアプリケーションの通信にも適用が可能だ。

 同製品によって、ビデオ会議などの普及によってトラフィック増加が見込まれる拠点間通信や、データセンターとバックアップセンター間の通信などを暗号化により保護することができる。

 COMCIPHER XL2Bの希望小売価格は、1250万円(税別)から。

 NECとNECマグナスコミュニケーションズでは、広域Ethernetのセキュリティ需要増加や、高速通信ニーズによる既存装置のリプレースなどの需要を鑑みて、今後3年間でCOMCIPHER(AES)シリーズ全体で約1万台の出荷を見込んでいる。

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