グラボをいつ買い替えるか? 今でしょ!
1万円前半でも艶やかな映像を楽しめるミドルクラスグラボを買う!(前編)
2013年06月04日 11時30分更新
ゲーム画面ならひと目でわかるこの違い!
次に高性能なグラフィックボードに乗り換えることで画質がどれほど向上するのかを、実際のゲームプレイ中の画像を見ながら比較する。画質の良さは数字を並べても伝わらないので、実際の画像を見ていただくのが一番である。さきほどのベンチマークテストでは、スコア……すなわち“量”をチェックしたが、ここでは画像のクオリティ、すなわち“質”をチェックしようというわけだ。
美麗なグラフィックが人気の2作品「ファンタシースターオンライン2」と「ザ エルダー・スクロールズV: スカイリム」のゲーム画面をご覧いただこう。サムネイルではイマイチ伝わりづらいと思うので、ぜひとも拡大画像を見て比較してもらいたい。
画質はそれぞれのゲームの設定メニューで行なった。その際、ゲームのプレイ感覚がなるべく同じになるように“fps”と呼ばれる画面の描写の速度を表わす数値がほぼ同じになるような設定を用いた。要するに、快適な速度でゲームを遊ぶことができるfpsの値を保ったまま、それぞれのグラフィックボードで画質をどこまで上げることができるのかというテストだ。なお、画像はGTS 450 EcoとGTX 660Tiのものを掲載している。
ファンタシースターオンライン2の画質設定は、ランチャーの「環境設定」で行ない、fpsは59~61の間に収まるように調整。GTX 660Tiの場合は「簡易設定」が5、「テクスチャ解像度」を「高解像度」に、「シェーダー品質」を「標準」に、画面の解像度を1920×1080ドットのフルHDに設定している。一方、GTS 450 ECOの場合は、テクスチャ解像度を「標準」、「シェーダー品質」を「簡易」に設定し、画面の解像度も1280×720ドットに落とした。
ザ エルダー・スクロールズV: スカイリムの画質設定は、ランチャーの「OPTIONS」で行い、fpsは50~60の間に収まるようにした。GTX 660Tiの場合、詳細設定で「Ultra」を選択し、画面の解像度を1920×1080ドットのフルHDに設定した。一方、GTS 450 ECOの場合は、「High」を選択し、画面の解像度を1280×720ドットに落とした。
画質の差は明白だ。GTX 660 Tiで表示した画像をGTS 450 ECOで表示した画像に比べると
- (1)画面の解像度が高い
- (2)光源の処理がリアルで複雑
- (3)画面内に表示されているオブジェクトの数が多い
- (4)テクスチャがくっきりと高精細である
といった特徴がハッキリと感じられる。GTS 450 ECOは全体としてぼんやりとした画像になっているのが、すぐにおわかりいただけるはずだ。
(次ページ、「とりあえず真面目にグラボの仕様をまとめてみた 」に続く)