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スマホユーザーが1年間で67%増、Androidが好調

2013年05月20日 07時00分更新

文● 花田祐輔(HEW)/アスキークラウド

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 今年2月時点での日本における携帯電話利用者の割合は、スマートフォン約3割に対して、フィーチャーフォン(ガラケー)が約7割。世界的には出荷台数でスマートフォンがフィーチャーフォンをついに上回った現在も、高齢者を中心に人気が高く、依然として根強いシェアをもっているが、それでもやはり、国内全体で見るとスマートフォンへの移行は着実に進んでいる。

 コムスコア・ジャパンが16日に発表した携帯電話利用状況に関する2013年2月までの3ヵ月平均レポートによると、昨年2月の時点では、13歳以上の全携帯電話利用者の内、フィーチャーフォンをメインの端末として利用しているユーザーは80.9%と圧倒的なシェアを誇っていたのに対し、スマートフォンは2割に満たない19.1%という結果。。

 しかしこの1年でその割合は変動し、スマホは31.6%へと12.5ポイント増。利用者数は3243万人で、1年間で67%の増加となった。一方のフィーチャーフォン利用者は7026万人で、全体の7割を占めているものの、今後もこの1年間での変動と同じペースで推移すると仮定したら、来年にはスマホのシェアがフィーチャーフォンを上回ると予測することもできる。

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スマホユーザーは年間12.5ポイント増でフィーチャーフォンに迫る

 OS別の割合を見ると、アップルが前年同月比マイナス2.3ポイントの33.5%、マイクロソフトが同マイナス2.3ポイントの1.6%、その他が同マイナス0.2ポイントの0.3%と軒並み減少しているのに対し、アンドロイド(Android)のみ同プラス3.3ポイントの64.7%と一人勝ち状態。フィーチャーフォンからスマホへ乗り換える新規ユーザーの興味がアンドロイド端末に集中している様子がうかがえる。

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スマホ利用者は増加しているが、OS別に見るとアンドロイド以外ではいずれも減少

 また、男女別/年代別に見ると、今年2月時点での男女比はスマホが男性54.9%/女性45.1%で、フィーチャーフォンは男性47.8%/女性52.2%。
 年代別では、大きな差が生じたのが「18~24歳」「25~34歳」と、「55~64歳」「65歳以上」の各世代で、「18~24歳」「25~34歳」ではスマホ利用がそれぞれ15.4%、25.5%と高かったのに対し、フィーチャーフォンではそれぞれ5.5%、10.5%と大きく下回った。

 一方の「55~64歳」「65歳以上」では、スマホ利用がそれぞれ10.2%、6.2%と低かったが、フィーチャーフォンではそれぞれ19.5%、27.3%と大幅に上回った。ざっくりとした言い方をすれば、スマホは「高齢者」「女性」に不人気だと言える。

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スマホ利用者は25~44歳までの“働き盛り”の層に多く、一方のフィーチャーフォンは55歳以上の高齢者層に多い

 スマホを敬遠するユーザーの理由として、複雑な機能や、操作の難しさ、利用料金の高さなどが指摘されるが、今後、スマホがフィーチャーフォン利用者を上回るためのカギは、それらのマイナス面を改善した端末やサービスにあるのは間違いないだろう。

 なお、同レポートは携帯電話の包括調査データベース「モビレンズ(MobiLens)」を通じて分析したもの。携帯電話利用者5000人以上を対象にした毎月頻度の調査で、サブ機(2台目、3台目など)として利用されている端末は除外している。

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